学習トップ理由で解く 理学療法士第12章 ▸ 実地 / QP53A016

理由で解く 理学療法士

QP53A016 理学療法治療学

出典:第53回理学療法士国家試験(2018)午前 問16
問題
脳卒中後の左片麻痺患者の生活環境を整えることとした。ベッドとポータブルトイレの位置で適切なのはどれか。
図
選択肢
1
2
3
4
5
解答
正解1(1)
解説

片麻痺者のポータブルトイレは「健側」かつ「ベッド足側に平行・近接」させ、健側下肢を軸とした約90°の立ち上がり移乗が安定してできる位置に置く。左片麻痺なら健側=右(図では左)で、足側配置の①が適切。①と②の差は距離ではなく、足側配置で90°移乗が成立するか否かにある。

左片麻痺では右が健側、左が患側。図は枕・ベッドの注記から頭側が上で、仰臥位の患者では図の左=患者の右(健側)、図の右=患者の左(患側)にあたる。片麻痺者のポータブルトイレ配置の原則は、(1)健側に置いて健側から起き上がれること、(2)立ち上がった後に健側下肢を軸として約90°回転して座れる位置(ベッド足側に平行・近接)に置くこと、である。①は健側(図の左)かつ足側配置で、この安定した90°移乗が行えるため適切(正答)。②も健側側だが頭〜中央寄りにあり、立位後の移乗動線が取りにくく安定性に欠けるため不適。③④⑤はトイレが患側(図の右)にあり、麻痺側へ起き上がり・患側下肢で支持/回旋することになるため危険で不適(⑤はさらに頭側寄りで向きも移乗に不向き)。したがって公式正答①が妥当。

✓ 1. 正しい
① 健側(右=図の左)・足側にトイレを平行/近接配置:健側から起き上がり、立位後に健側下肢を軸として約90°回転する安定した移乗動線がとれる
✗ 2. 誤り
② 健側(図の左)だが頭側〜中央寄りに配置:側は健側で正しいが位置が高く、立ち上がり後に安定した90°移乗の動線が取りにくく不適
✗ 3. 誤り
③ 患側(左=図の右)・中央にトイレ配置:麻痺側へ起き上がり・患側で支持/回旋を強いられ不安定で転倒リスク
✗ 4. 誤り
④ 患側(図の右)・足側に配置:麻痺側下肢を軸とした移乗となり支持性に欠け危険
✗ 5. 誤り
⑤ 患側(図の右)・頭側寄りで向きも不適:麻痺側かつ起立・移乗の動線として非実用的
ポイント
  • 移乗・起居は健側(非麻痺側)方向へ誘導
  • 左片麻痺の健側は右側
  • ポータブルトイレは健側に設置
  • 麻痺側への移乗は転倒リスク大
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