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理由で解く 理学療法士

QP53A006 理学療法評価学

出典:第53回理学療法士国家試験(2018)午前 問6
問題
75歳の女性。右利き。脳梗塞を発症し救急車で搬入された。発症翌日に症状の悪化を認めた。発症3日目の頭部MRIの拡散強調像を図に示す。最も出現しやすい症状はどれか。
図
選択肢
1 片麻痺
2 失語症
3 運動失調
4 嚥下障害
5 視野障害
解答
正解1(片麻痺)
解説

左放射冠(皮質脊髄路)の急性期梗塞であり、対側の片麻痺が最も出現しやすい。

拡散強調像(DWI)で、左側脳室のすぐ外側の傍脳室白質〜放射冠に境界明瞭な高信号を認め、発症数日以内の急性期脳梗塞に一致する。この放射冠の部位は運動指令を伝える皮質脊髄路(錐体路)が密に通過するため、梗塞により対側である右の片麻痺が最も出現しやすい。言語野(左皮質)・小脳/脳幹・視覚路といった他の症状の責任病巣には高信号を認めないため、失語症・運動失調・嚥下障害・視野障害は本画像からは支持されない。したがって最も出現しやすい症状は片麻痺である。

✓ 1. 正しい
片麻痺
左側脳室外側の放射冠(皮質脊髄路の走行部位)にDWI高信号=急性梗塞があり、対側(右)の片麻痺が最も出現しやすい
✗ 2. 誤り
失語症
言語野は左皮質にあるが本病変は深部白質で、皮質言語野に高信号はない
✗ 3. 誤り
運動失調
小脳・脳幹病変を示す所見はなく、本病変は大脳深部白質にある
✗ 4. 誤り
嚥下障害
脳幹の病変を示す所見はない(脳幹は描出外・高信号なし)
✗ 5. 誤り
視野障害
視放線・後頭葉に高信号はなく、視覚路の障害を示す所見はない
ポイント
  • 内包後脚・放線冠の錐体路障害→対側片麻痺
  • 進行性増悪はアテローム血栓性/穿通枝梗塞に典型
  • DWIは超急性期梗塞を高信号で描出
比較表
病巣と主な症状
病巣主症状
内包後脚・放線冠対側片麻痺
優位半球言語野失語
小脳・脳幹運動失調
視放線・後頭葉視野障害
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