学習トップ理由で解く 理学療法士第11章 ▸ 実地 / QP53A004

理由で解く 理学療法士

QP53A004 理学療法評価学

出典:第53回理学療法士国家試験(2018)午前 問4
問題
Danielsらの徒手筋力テストにおける段階2の検査の開始肢位で正しいのはどれか。
選択肢
1 頸部伸展
2 左肩関節内旋
3 左股関節内転
4 左股関節外旋
5 左股関節伸展
解答
正解採点除外(公式に正答なし・本アプリではどれでも正解)
解説

段階2(Poor)は重力の影響を除いた面で全可動域を動かせる筋力で、運動面に応じて検査肢位が定められる。

MMT段階2は重力を除いた肢位で運動を全可動域行える状態を評価する。各運動で重力除去面が異なるため開始肢位が変わる。肩関節内旋の段階2は腹臥位で肩関節を90°外転してテーブルに載せ、肘を90°屈曲して前腕をテーブル端から下垂させた肢位から水平面で内旋させる設定が該当する。これに対し、頸部伸展・股関節伸展の段階2は側臥位、股関節内転・股関節外旋の段階2は背臥位で行うのが標準であり、提示された記述と整合するのは肩関節内旋である。なお本問は正答表記が確定しにくい難問であり、各運動の重力除去肢位を正確に押さえることが要点である。

− 1.
頸部伸展
段階2は側臥位(重力除去面)で頭部中間位から伸展。背臥位/腹臥位ではないため設定が合わない
− 2.
左肩関節内旋
段階2は腹臥位・肩90°外転・肘90°屈曲・前腕下垂位から水平面で内旋する肢位が該当(正と考えられる)
− 3.
左股関節内転
段階2は背臥位で反対側下肢を外転させ検査側を内転させる。側臥位は段階3以上のため設定が合わない
− 4.
左股関節外旋
段階2は背臥位で行い、座位は段階3以上のため設定が合わない
− 5.
左股関節伸展
段階2は側臥位(検査側が上)で股関節屈曲位から伸展。腹臥位は段階3以上のため設定が合わない
本問は第53回理学療法士国家試験 午前 問4で、厚生労働省が「設問が不十分で正解が得られないため」として採点除外とした問題です。原問は5枚のイラストから段階2(重力を除いた)の開始肢位を選ばせる図問題ですが、当アプリのデータには図が収載されておらず、選択肢が部位名だけで肢位の情報を持たないため、そのままでは解答できません。加えて肩関節内旋の段階2の肢位はDaniels原著の版で変わり(第8版=腹臥位で上肢下垂/第9版=座位/第10版=全段階を座位)、準拠版が設問に書かれていないことが採点除外の実体です。図の欠落は文言の改変では補えないため、本問は改変せず正答なしのまま扱い、出題対象から外しています。 なお本アプリでは、この問題で学習が止まらないよう、どの選択肢を選んでも正解として扱っています。
ポイント
  • 段階2=重力除去面で全可動域運動
  • 肩内旋の段階2=腹臥位で前腕下垂・水平面運動
  • 運動面によって重力除去肢位(側臥位/背臥位)が異なる
比較表
各運動の段階2(重力除去)開始肢位
運動段階2の肢位段階3〜5の肢位
肩関節内旋腹臥位(前腕下垂)腹臥位で内旋
股関節伸展側臥位腹臥位
股関節内転背臥位側臥位
股関節外旋背臥位座位
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