学習トップ理由で解く 理学療法士第11章 ▸ 実地 / QP53A003

理由で解く 理学療法士

QP53A003 理学療法評価学

出典:第53回理学療法士国家試験(2018)午前 問3
問題
関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 手伸展
2 手橈屈
3 母指掌側外転
4 股伸展
5 肩外旋
解答
正解3(母指掌側外転)、5(肩外旋)
解説

各運動の基本軸・移動軸・測定面が学会基準に一致するかを判定する。母指掌側外転と肩外旋の測定法が正しい。

ROM測定は運動ごとに基本軸・移動軸・運動が行われる面(矢状面・前額面・水平面)が規定されている。母指掌側外転は手掌面に対して垂直方向(手掌から立ち上がる方向)への運動で、示指中手骨と母指の間の角度を測る点が正しい。肩外旋は上腕を体幹につけ肘90°屈曲位で、前腕を基準に肘を軸として外側へ回旋する運動で、この肢位・測定法が正しい。残る手伸展(背屈)・手橈屈・股伸展は、基本軸・移動軸や運動方向が学会基準からずれた設定として提示されており誤りである。

✗ 1. 誤り
手伸展
手伸展(背屈):基本軸は橈骨、移動軸は第2中手骨、参考可動域70°で測定するが、提示の基本軸/移動軸の設定が基準とずれており誤り
✗ 2. 誤り
手橈屈
前腕中央線を基本軸、第3中手骨を移動軸として測るが、提示の設定が基準とずれており誤り
✓ 3. 正しい
母指掌側外転
手掌面に垂直な方向への運動として測定する点が基準に合致
✗ 4. 誤り
股伸展
基本軸は体幹と平行な線、移動軸は大腿骨で測るが、提示の設定が基準とずれており誤り
✓ 5. 正しい
肩外旋
上腕下垂・肘90°屈曲位で肘を軸に外側回旋する測定法が基準に合致
ポイント
  • 母指掌側外転=手掌面に垂直方向の運動
  • 肩外旋=上腕下垂・肘90°屈曲位で測定
  • ROMは基本軸・移動軸・運動面が運動ごとに規定
比較表
主な関節可動域の基本軸・移動軸
運動基本軸移動軸
母指掌側外転示指(手掌面)母指
肩外旋肘を通る前額面への垂直線尺骨
手背屈橈骨第2中手骨
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