学習トップ理由で解く 理学療法士第4章 ▸ 一般 / QP52P098

理由で解く 理学療法士

QP52P098 臨床医学大要

出典:第52回理学療法士国家試験(2017)午後 問98
問題
境界性パーソナリティ障害にみられないのはどれか。
選択肢
1 不安定な感情
2 孤立への欲求
3 持続的な空虚感
4 不明瞭な自己像
5 繰り返す自傷行為
解答
正解2(孤立への欲求)
解説

境界性パーソナリティ障害は見捨てられ不安が中核で、対人関係にしがみつく。孤立を求めるのはむしろシゾイド(統合失調質)パーソナリティ障害の特徴。

境界性パーソナリティ障害(BPD)の中核は『見捨てられることへの強い不安』であり、対人関係を過度に求め、理想化とこき下ろしが交代する不安定で激しい対人関係を特徴とする。感情の不安定さ、慢性的な空虚感、同一性の障害(不明瞭・不安定な自己像)、衝動性、反復する自傷・自殺企図などがみられる。これに対し『孤立への欲求(他者と距離をとり一人を好む)』は、感情的な距離を保ち親密な関係を求めないシゾイド(統合失調質)パーソナリティ障害の特徴であり、見捨てられ不安を抱くBPDとは対照的である。よってBPDにみられないのは『孤立への欲求』。

✗ 1. 正しい
不安定な感情
感情調節障害はBPDの中核症状(みられる)
✓ 2. 誤り
孤立への欲求
対人希求が強いBPDでは非典型。シゾイド型の特徴(正=みられない)
✗ 3. 正しい
持続的な空虚感
慢性的空虚感はBPDの診断項目(みられる)
✗ 4. 正しい
不明瞭な自己像
同一性障害(不安定な自己像)はBPDの特徴(みられる)
✗ 5. 正しい
繰り返す自傷行為
反復する自傷・自殺企図はBPDに高頻度(みられる)
ポイント
  • BPD中核=見捨てられ不安・対人希求
  • 孤立を好むのはシゾイド型
  • 感情不安定・空虚感・同一性障害・自傷
比較表
対人関係パターンの対比
障害対人傾向
境界性(BPD)見捨てられ不安・過度の希求
シゾイド(統合失調質)孤立を好む・親密さを求めない
回避性拒絶を恐れ回避(希求はある)
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