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理由で解く 理学療法士

QP52P037 理学療法治療学

出典:第52回理学療法士国家試験(2017)午後 問37
問題
持久力トレーニングの効果として正しいのはどれか。
選択肢
1 呼吸数の増加
2 1回拍出量の減少
3 安静時心拍数の減少
4 末梢血管抵抗の増加
5 最大酸素摂取量の減少
解答
正解3(安静時心拍数の減少)
解説

有酸素(持久力)トレーニングにより安静時心拍数は減少する。一回拍出量とVO2maxは増加し、末梢血管抵抗は低下する。

持久力(有酸素)トレーニングを継続すると心臓・循環系に適応が生じる。心筋の収縮効率と心室容量が高まり一回拍出量が増加するため、同じ心拍出量を少ない心拍数で得られるようになり安静時心拍数は減少(徐脈化)する。骨格筋の毛細血管密度やミトコンドリアが増え酸素利用能が高まることで最大酸素摂取量(VO2max)は増加し、末梢血管抵抗はむしろ低下する。呼吸も効率化し安静時・同一負荷時の呼吸数は減少する。したがって正しいのは『安静時心拍数の減少』である。

✗ 1. 誤り
呼吸数の増加
換気効率が高まり安静時・同一負荷時の呼吸数はむしろ減少
✗ 2. 誤り
1回拍出量の減少
心機能適応により一回拍出量は増加する
✓ 3. 正しい
安静時心拍数の減少
一回拍出量増加に伴い徐脈化する。正しい効果
✗ 4. 誤り
末梢血管抵抗の増加
毛細血管新生・血管拡張能改善で低下する
✗ 5. 誤り
最大酸素摂取量の減少
酸素利用能向上によりVO2maxは増加する
ポイント
  • 持久力トレの効果:安静時心拍数↓・一回拍出量↑・VO2max↑・末梢血管抵抗↓
  • 徐脈化は一回拍出量増加による代償
  • 毛細血管・ミトコンドリア増加で酸素利用能向上
比較表
持久力トレーニングによる循環・呼吸適応
指標変化
安静時心拍数減少
一回拍出量増加
最大酸素摂取量増加
末梢血管抵抗低下
安静時呼吸数減少
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