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理由で解く 理学療法士

QP52P024 基礎理学療法学

出典:第52回理学療法士国家試験(2017)午後 問24
問題
運動による疲労時に筋内で増えるのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 ATP
2 乳酸
3 グリコーゲン
4 水素イオン〈H+〉
5 クレアチンリン酸
解答
正解2(乳酸)、4(水素イオン〈H+〉)
解説

激しい運動では解糖が亢進し乳酸と水素イオン(H+)が蓄積して筋内pHが低下する。ATP・クレアチンリン酸・グリコーゲンはエネルギー源として消費され減少する。

強度の高い運動では酸素供給が需要に追いつかず、無酸素性の解糖系(嫌気的代謝)が亢進する。この過程でピルビン酸から乳酸が生成され、同時に水素イオン(H+)が産生されて筋内pHが低下(酸性化)する。この酸性化がアクチン・ミオシンの相互作用や酵素活性を阻害し、筋疲労の一因となる。一方、エネルギー源であるATP、その即時再合成に使われるクレアチンリン酸、貯蔵糖であるグリコーゲンは運動により消費されて減少する。したがって増加するのは乳酸と水素イオンの2つ。

✗ 1. 誤り
ATP
筋収縮のエネルギーとして消費され減少する
✓ 2. 正しい
乳酸
解糖系亢進により産生・蓄積し増加する(正=正解)
✗ 3. 誤り
グリコーゲン
エネルギー基質として分解・消費され減少する
✓ 4. 正しい
水素イオン〈H+〉
嫌気的代謝で産生されpH低下(酸性化)をきたし増加する(正=正解)
✗ 5. 誤り
クレアチンリン酸
ATPの即時再合成に使われ減少する
ポイント
  • 疲労時に増加=乳酸・水素イオン(H+)
  • H+蓄積で筋内pHが低下し筋疲労を惹起
  • ATP・クレアチンリン酸・グリコーゲンは消費され減少
比較表
運動疲労時の筋内物質の増減
物質変化
乳酸増加
水素イオン(H+)増加(pH低下)
ATP減少
クレアチンリン酸減少
グリコーゲン減少
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