学習トップ理由で解く 理学療法士第13章 ▸ 実地 / QP52P020

理由で解く 理学療法士

QP52P020 地域理学療法学

出典:第52回理学療法士国家試験(2017)午後 問20
問題
多職種で構成される病院内のカンファレンスに出席する際に、先輩から「この会議は、チームビルディングは成熟していて活発な議論がなされるが、コンフリクトマネジメントに課題がある」と助言を受けた。このカンファレンスにおける対応として最も優先すべきなのはどれか。
選択肢
1 自分の意見を積極的に述べる。
2 参加者と打ち解けられるようにする。
3 意見が衝突した際に注意深く対応する。
4 他者の意見を傾聴することを優先する。
5 他者の意見に異を唱えずに議論を進める。
解答
正解3(意見が衝突した際に注意深く対応する。)
解説

課題は「コンフリクト(意見の対立)の管理」。対立が生じた際にそれを建設的に扱う対応が最優先。

コンフリクトマネジメントとは、意見や利害の対立(コンフリクト)を回避・抑圧するのではなく、建設的に調整し合意形成につなげる技術を指す。本会議はチームビルディングが成熟し議論は活発だが、まさにその対立の扱いに課題があるとされる。したがって、意見が衝突した場面で感情的対立に陥らせず注意深く対応し、双方の主張を整理して合意に導く姿勢が最も優先される。対立を避けて異を唱えないことは、多職種の多様な視点を活かせず問題の本質を先送りするため不適切である。

✗ 1. 誤り
自分の意見を積極的に述べる。
議論参加として有用だが、対立の管理という課題への直接の対応ではない
✗ 2. 誤り
参加者と打ち解けられるようにする。
チームビルディングは既に成熟しており、課題の焦点ではない
✓ 3. 正しい
意見が衝突した際に注意深く対応する。
コンフリクトを建設的に扱う対応そのもので最優先
✗ 4. 誤り
他者の意見を傾聴することを優先する。
重要だが対立の調整・合意形成の中心的対応とは言えない
✗ 5. 誤り
他者の意見に異を唱えずに議論を進める。
対立の回避であり多様な視点を損ない不適切
ポイント
  • コンフリクトマネジメント=対立を建設的に調整し合意形成
  • 対立回避(異を唱えない)は問題先送りで不適切
  • 多職種の多様な視点を活かす姿勢が重要
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