学習トップ / 理由で解く 理学療法士 / 第12章 ▸ 実地 / QP52P017
理由で解く 理学療法士
後十字靱帯の単独損傷は保存療法が基本である。脛骨の後方動揺を動的に抑える大腿四頭筋の強化が最優先となる。
前問より本例は後十字靱帯(PCL)の単独損傷で、受傷から1か月が経ち、疼痛は軽減したが不安定感が残る時期である。PCL単独損傷は他の靱帯や半月板の損傷を伴わなければ保存療法が第一選択となる。大腿四頭筋は膝伸展時に膝蓋腱を介して脛骨を前方へ引くため、PCLが担っていた脛骨の後方制動を動的に肩代わりできる。したがってこの時期の治療の中心は大腿四頭筋の強化である。逆にハムストリングスは脛骨を後方へ引く作用をもち、損傷したPCLへの負荷を増すので、優先して強化するものではない。安静固定は疼痛が軽減している本例では関節拘縮と筋萎縮を招くだけで不利である。超音波療法は疼痛の緩和や組織修復の補助にとどまり、水中歩行練習は荷重量の調整には有用でも後方動揺そのものへの対策にはならない。以上より優先すべき治療は大腿四頭筋の強化である。
| 損傷靱帯 | 脛骨の動揺 | 優先強化筋 |
|---|---|---|
| 後十字靱帯(PCL) | 後方動揺 | 大腿四頭筋 |
| 前十字靱帯(ACL) | 前方動揺 | ハムストリングス |
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