学習トップ / 理由で解く 理学療法士 / 第11章 ▸ 実地 / QP52P016
理由で解く 理学療法士

膝を90度屈曲し足底を接地させて近位脛骨を後方へ押す後方引き出しテストである。陽性なら後十字靱帯の損傷を示す。
図は背臥位で股関節と膝関節をおよそ90度屈曲し、足底を台に接地させた肢位である。検者は近位脛骨を両手で把持し、矢印の示すとおり脛骨を後方へ押している。これは後方引き出しテスト(posterior drawer test)で、脛骨が大腿骨に対して後方へ移動するのを制動しているのが後十字靱帯である。陽性、すなわち脛骨近位が後方へ大きく偏位する場合は、後十字靱帯の損傷を意味する。前十字靱帯は脛骨を前方へ引く前方引き出しテストやLachmanテストで評価するもので、矢印の向きが逆になる。内側・外側側副靱帯は膝軽度屈曲位での外反・内反ストレステストで評価し、この手技では緊張しない。1か月前の転倒後に疼痛は軽減したものの膝の不安定感が残るという経過も、靱帯損傷後に残る動揺性として矛盾しない。したがって損傷されたのは後十字靱帯である。
| テスト | 評価対象 | 力の方向 |
|---|---|---|
| 後方引き出し | 後十字靱帯 | 脛骨を後方へ |
| 前方引き出し・Lachman | 前十字靱帯 | 脛骨を前方へ |
| 外反ストレス | 内側側副靱帯 | 膝を外反 |
| 内反ストレス | 外側側副靱帯 | 膝を内反 |
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