学習トップ / 理由で解く 理学療法士 / 第11章 ▸ 実地 / QP52P009
理由で解く 理学療法士

右利き患者の右手での道具操作障害+MRIで患者左(優位)半球頭頂葉の病変=観念失行。
頭部MRI軸位断で、患者の左半球(画像右側、下部表示の「左」側)後方の側頭頭頂葉領域に、対側と比べて明瞭な高信号病変を認める。右利きの患者では左半球が言語・行為(praxis)の優位半球であり、優位半球頭頂葉の障害では「観念失行」など行為の障害が生じる。設問の『右手でスプーンの柄を握り込んでしまい操作できない/介助が必要だが少しずつ円滑になる場面が増える』という所見は、麻痺(把持自体は可能)や深部覚障害(感覚性運動失調)ではなく、物品操作に関わる行為の障害=失行として説明でき、左半球優位半球の病変を示す本画像と整合する。視覚性失認は後頭側頭葉病変、運動維持困難は非優位(右)半球病変が主で、いずれも病変側性・臨床像と合わない。
| 病態 | 特徴 |
|---|---|
| 観念失行 | 道具の使用・動作系列の障害(道具の使い方を誤る) |
| 視覚性失認 | 見た物を視覚的に認知できない |
| 運動維持困難 | 一定の姿勢・動作を持続できない |
| 運動麻痺 | 随意的な筋力低下・脱力 |
| 深部覚障害 | 位置覚障害による感覚性運動失調 |
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