学習トップ理由で解く 理学療法士第12章 ▸ 実地 / QP52P007

理由で解く 理学療法士

QP52P007 理学療法治療学

出典:第52回理学療法士国家試験(2017)午後 問7
問題
病態と図に示す靴の補正との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
図
選択肢
1 踵骨骨棘 ― ①
2 外反扁平足 ― ②
3 外反膝 ― ③
4 内反足 ― ④
5 槌指 ― ⑤
解答
正解1(踵骨骨棘 ― ① ― ①)、5(槌指 ― ⑤ ― ⑤)
解説

靴の補正は「どこを・どの方向へ効かせるか」で適応が決まる。①の軟らかいクッションヒールは踵骨骨棘の除圧、⑤の中足骨パッドは中足骨骨頭の除圧で、この2つが病態と噛み合う。

本問は病態と図①〜⑤の靴・足底補正を1対1で照合し、正しい組合せを2つ選ぶ形式である。①は踵部に軟性のクッション素材を入れたクッションヒールで、踵接地の衝撃を吸収して踵骨下面の骨棘部を除圧するため踵骨骨棘に合致する(選択肢1=正)。⑤は中敷の中足骨骨頭のすぐ手前に置いたドーム状の中足骨パッドで、横アーチを支えて骨頭を挙上・除圧し、MTP関節過伸展とPIP関節屈曲を呈する槌指の疼痛や胼胝を軽減するため合致する(選択肢5=正)。②は後方から見た図で、踵の外側に楔状の素材を足して外側を広げた外側フレア(外側ウェッジ)であり、後足部の内反を制動する内反足向けの補正で、外反扁平足には逆に内側を高くする補正が必要である(選択肢2=誤)。③は踵を前方へ延長したヒール補正で、後足部(距骨下関節)のアライメントを整えるものであり、膝の外反変形を矯正する補正ではない(選択肢3=誤)。④は靴底の中足骨骨頭部より近位に横方向のバーを付けた中足骨バーで、荷重を骨頭より手前に移して中足骨骨頭部痛を免荷する補正であり、内反足の矯正ではない(選択肢4=誤)。補正は「効かせる部位(踵部か前足部か)」と「向き(内側か外側か)」で整理すると取り違えにくい。したがって正しい組合せは1と5である。

✓ 1. 正しい
踵骨骨棘 ― ①
踵の軟性クッションが接地衝撃を吸収し骨棘部を除圧する。組合せは正しい
✗ 2. 誤り
外反扁平足 ― ②
②は踵外側に楔を足した外側フレアで内反足向け。外反扁平足には内側を高くする補正が要る
✗ 3. 誤り
外反膝 ― ③
③は踵を前方へ延長した後足部のアライメント補正で、膝の外反変形は矯正できない
✗ 4. 誤り
内反足 ― ④
④は中足骨骨頭部を免荷する中足骨バーで中足骨骨頭部痛向け。内反足の矯正ではない
✓ 5. 正しい
槌指 ― ⑤
中敷のドーム状パッドが横アーチを支え骨頭を除圧する。槌指の免荷に合致する
ポイント
  • 踵骨骨棘=踵部免荷(踵抜き・軟性ヒール)
  • 槌趾=メタタルサルバー(中足骨頭の免荷)
  • 外反扁平足=内側ウェッジ・アーチ支持/内反足=外側ウェッジ
比較表
病態と足底補正の対応
病態対応する補正
踵骨骨棘踵抜き・軟性ヒール(踵部免荷)
槌趾メタタルサルバー(中足骨頭免荷)
外反扁平足内側ウェッジ・内側縦アーチ支持
内反足外側ウェッジ(外側楔状補高)
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 理学療法士
App Store入手