学習トップ理由で解く 理学療法士第12章 ▸ 実地 / QP52P006

理由で解く 理学療法士

QP52P006 理学療法治療学

出典:第52回理学療法士国家試験(2017)午後 問6
問題
義肢の写真を図に示す。使われている部品はどれか。
図
選択肢
1 吸着式ソケット
2 ターンテーブル
3 多節リンク膝
4 トルク吸収装置
5 ドリンガー足部
解答
正解1(吸着式ソケット)
解説

全接触型の椀状ソケット内壁と遠位前面の排気弁が写っており、陰圧で懸垂する吸着式ソケットと判断できる。

写真は大腿義足で、右上「義肢上面」からソケット内壁が断端全体に密着する滑らかな椀状(全接触型)であること、「膝継手部前面」からソケット遠位前面に円盤状の排気弁が装着されていることが読み取れる。全接触ソケット+排気弁という組み合わせは、断端を挿入した後に弁から空気を押し出して内部を陰圧にし、その吸着力で義足を懸垂する「吸着式ソケット」の構造そのものである。したがって使われている部品は吸着式ソケット。他の選択肢(ターンテーブル、多節リンク膝、トルク吸収装置、ドリンガー足部)を特定できる特徴は写真上に明確に認められない。

✓ 1. 正しい
吸着式ソケット
義肢上面の内壁が滑らかな椀状の全接触型で、ソケット遠位前面に円盤状の排気弁(バルブ)が取り付けられている。断端全体を密着させ弁で空気を排出して陰圧(吸着)で懸垂する吸着式ソケットの特徴に一致する
✗ 2. 誤り
ターンテーブル
膝上で下腿を回旋させる回旋装置だが、支柱・膝継手部にそれと特定できる回旋ユニットは写っていない
✗ 3. 誤り
多節リンク膝
膝継手側面には多軸リンク(4節リンクなど)を示す複数のリンクバー構造は明確に確認できない
✗ 4. 誤り
トルク吸収装置
赤色支柱内に回旋トルクを吸収する円筒状の吸収装置は認められない
✗ 5. 誤り
ドリンガー足部
足部は標準的な形状で、この足部を特定できる特徴は写真から読み取れない
ポイント
  • 吸着式ソケット=陰圧懸垂・吸着バルブ・全表面接触の大腿義足ソケット
  • 成熟し容積変動の少ない断端に適する
  • 写真の外観・特徴から部品を同定する
比較表
義足の主な部品と機能
部品機能・特徴
吸着式ソケット陰圧で断端を懸垂・バルブ付き(大腿義足)
ターンテーブル座位で下腿部を回旋(正座・あぐら対応)
多節リンク膝多軸膝継手で立脚安定・遊脚制御
トルク吸収装置歩行時の回旋衝撃を吸収
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