学習トップ理由で解く 理学療法士第11章 ▸ 実地 / QP52A011

理由で解く 理学療法士

QP52A011 理学療法評価学

出典:第52回理学療法士国家試験(2017)午前 問11
問題
35歳の女性。橈骨遠位端骨折後に右上肢にCRPS〈複合性局所疼痛症候群〉を生じた。この患者にみられる所見に合致しないのはどれか。
選択肢
1 浮腫
2 痛覚鈍麻
3 発汗異常
4 アロディニア
5 皮膚温の変化
解答
正解2(痛覚鈍麻)
解説

CRPSは損傷程度に不釣り合いな持続痛が特徴で、痛覚は過敏(アロディニア・痛覚過敏)になる。痛覚鈍麻は合致しない。

CRPSは骨折や捻挫などの外傷後に、損傷の程度に見合わない激しい疼痛が持続する病態で、橈骨遠位端骨折はその代表的な誘因である。診断基準(Budapest基準)では、感覚(痛覚過敏・アロディニア)・血管運動(皮膚温や皮膚色の左右差)・発汗/浮腫(浮腫・発汗異常)・運動/栄養(可動域制限・皮膚や爪の変化)の各カテゴリーに症状を認めることが要件となる。したがって痛覚は『過敏』の方向に変化するのが特徴で、痛覚が鈍くなる痛覚鈍麻はCRPSの所見に合致しない。

✗ 1. 正しい
浮腫
発汗/浮腫カテゴリーの所見で患肢に生じる(合致する=誤)
✓ 2. 誤り
痛覚鈍麻
CRPSは痛覚過敏・アロディニアが特徴で痛覚は鈍麻しない(合致しない=正)
✗ 3. 正しい
発汗異常
自律神経障害により発汗の亢進・低下がみられる(合致する=誤)
✗ 4. 正しい
アロディニア
通常痛みを起こさない刺激で疼痛が誘発される特徴的所見(合致する=誤)
✗ 5. 正しい
皮膚温の変化
血管運動障害により皮膚温・皮膚色の左右差を生じる(合致する=誤)
ポイント
  • CRPSは外傷程度に不釣り合いな持続痛
  • 感覚は過敏(アロディニア・痛覚過敏)
  • 血管運動・発汗・浮腫・栄養障害を伴う
比較表
CRPSの主要所見(Budapest基準の症状カテゴリー)
カテゴリー代表的所見
感覚痛覚過敏・アロディニア
血管運動皮膚温・皮膚色の左右差
発汗/浮腫浮腫・発汗異常
運動/栄養可動域制限・皮膚爪の変化
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 理学療法士
App Store入手