学習トップ / 理由で解く 理学療法士 / 第11章 ▸ 実地 / QP52A007
理由で解く 理学療法士

肩関節脱臼の合併症として最も多いのは腋窩神経麻痺で、上腕外側上部(三角筋部)の感覚鈍麻が特徴的なサインである。
エックス線写真は上腕骨頭が関節窩の下内側へ転位した肩関節(肩甲上腕関節)脱臼を示す。肩関節脱臼で最も合併しやすい神経障害は腋窩神経麻痺である。腋窩神経は上腕骨外科頸を後方から巻くように走行するため、脱臼や整復操作で牽引・圧迫を受けやすい。同神経は三角筋・小円筋の運動を支配するとともに、上腕外側上部(三角筋を覆う『regimental badge(軍隊の記章)』領域)の皮膚感覚を支配する。本例が訴える『上腕の外側上部の感覚鈍麻』はまさにこの支配領域であり、腋窩神経麻痺を示唆する。他の選択肢の神経は上腕外側上部の皮膚感覚を支配しないため該当しない。
| 神経 | 主な支配(運動/感覚) |
|---|---|
| 腋窩神経 | 三角筋・小円筋/上腕外側上部の皮膚 |
| 肩甲上神経 | 棘上筋・棘下筋/皮膚感覚ほぼなし |
| 肩甲下神経 | 肩甲下筋(内旋) |
| 尺骨神経 | 手内在筋/前腕内側・小指側 |
| 正中神経 | 前腕屈筋群・母指球/手掌橈側 |
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