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理由で解く 看護師国試
左側の空間に「気付かない」行動(左の壁にぶつける・左側の人に気付かない)は、右大脳半球障害による左半側空間無視の典型像。
Aさんは右前額部の打撲を契機とした慢性硬膜下血腫で、左上下肢の脱力を呈していたことから病巣は右大脳半球側と考えられる。右半球(特に頭頂葉領域)の障害では、病巣と反対側である左側の空間への注意が向けられなくなる「左半側空間無視」が生じやすい。歩行時に右へ寄る、左の壁に歩行器をぶつける、左側にいる看護師に気付かないという行動は、左空間の刺激を認識できていないことを示しており、半側空間無視として矛盾しない。本人は障害を自覚していない(病識が乏しい)ことが多く、転倒・衝突事故の予防が看護上の重要課題となる。
| 項目 | 半側空間無視 | 同名半盲 |
|---|---|---|
| 障害の本質 | 空間への注意の障害(高次脳機能障害) | 視野の欠損(視覚路の障害) |
| 自覚(病識) | 乏しい・無自覚 | 自覚あり |
| 代償行動 | しない(促しても不十分) | 頭や眼を動かして見ようとする |
| 好発病巣 | 右大脳半球(頭頂葉)→左無視 | 視索〜後頭葉の視覚路 |
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