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理由で解く 看護師国試

Q115A105 小児看護学

出典:第115回看護師国家試験(2026)午前 問105
問題
Aちゃん(10歳、女児)は両親と3人で暮らしている。3歳の時に気管支喘息と診断された。6歳までは喘息発作で年に1回は入院していたが、8歳から発作を起こすことはなくなり、定期受診が必要なくなった。ダニとハウスダストに感作がある。
Aちゃんの咳嗽は軽快し、全身状態も良好で退院が決定した。Aちゃんに学校での生活状況を確認すると「最近、喘息発作はなかったけど、体育の時は咳が出たり苦しくなったりすることが時々あった」と話した。そのため、Aちゃんと母親に、退院後も抗アレルギー薬の内服と副腎皮質ステロイド薬の吸入を続けるよう医師が説明した。看護師のAちゃんに対する退院後の生活についての指導で適切なのはどれか。
選択肢
1 「風邪が流行ったら学校を休みましょう」
2 「咳が出なくなったら薬はやめましょう」
3 「咳が出なくても体育の授業は見学しましょう」
4 「学校で咳が続くときは担任の先生に伝えましょう」
解答
正解4(「学校で咳が続くときは担任の先生に伝えましょう」)
解説

学童期の喘息管理は「症状を自分で周囲に伝える」自己管理能力の育成が鍵。症状出現時に担任へ伝えることで早期対応につながる。

10歳のAちゃんは学童期で、発達段階に応じて症状の自己モニタリングと周囲への発信という自己管理を身につける時期である。体育時に咳や苦しさが出た経験があるため、学校で症状が続くときに担任へ伝えられれば、休息や受診などの早期対応が可能になり重症化を防げる。喘息は長期管理薬(吸入ステロイド薬・抗アレルギー薬)の継続が基本で、症状がなくても気道炎症は持続するため自己判断での中断は増悪の原因となる。また、運動誘発症状はコントロールの指標であり、適切な治療のもとで運動は制限しないのが原則である。

✗ 1. 誤り
「風邪が流行ったら学校を休みましょう」
感染予防は手洗い等で行うものであり、一律に欠席させるのは社会生活を過度に制限し不適切
✗ 2. 誤り
「咳が出なくなったら薬はやめましょう」
症状がなくても気道の炎症は続いており、長期管理薬の自己中断は発作再発の原因になる
✗ 3. 誤り
「咳が出なくても体育の授業は見学しましょう」
喘息児も適切な管理のもとで運動参加が原則。一律の見学は不要な活動制限でQOLを損なう
✓ 4. 正しい
「学校で咳が続くときは担任の先生に伝えましょう」
症状を周囲に伝える自己管理行動で、学校での早期対応・重症化予防につながる
ポイント
  • 長期管理薬は症状がなくても継続(気道炎症は持続する)
  • 運動は原則制限しない(運動誘発症状はコントロール不良のサイン)
  • 学童期は症状を自分で伝える自己管理能力を育てる
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