学習トップ / 理由で解く 看護師国試 / 第5章 ▸ 状況設定 / Q114P094
理由で解く 看護師国試
両肺野の湿性ラ音+胸部X線で両肺野広範の透過性低下+心嚢液貯留なし・血圧脈拍安定という所見は肺水腫を最も強く示唆する。
CABG後のAさんは、肺野全体に湿性ラ音を聴取し、胸部エックス線写真で両肺野の広範な透過性低下(浸潤影)を認める。これらは肺うっ血・肺水腫の典型所見で、選択肢3が最も可能性が高い。低心拍出量症候群〈LOS〉は血圧低下・頻脈・末梢冷感・乏尿を伴うが、Aさんは血圧126/62mmHg・脈拍63/分・末梢冷感なし・尿も保たれておりLOSの所見に乏しい(選択肢1は否定的)。心タンポナーデは心嚢液貯留による血圧低下・頻脈・静脈圧上昇を来すが、心エコーで心嚢液貯留なしと明記され否定される(選択肢2は否定的)。無気肺は限局した含気低下・呼吸音減弱を来す局所所見で、両肺野広範の透過性低下や全肺野の湿性ラ音とは合致しない(選択肢4は否定的)。LVEF45%とやや低下しているが、肺水腫を来した心原性うっ血の背景として矛盾しない。
| 合併症 | 主な所見 |
|---|---|
| 肺水腫 | 両肺の湿性ラ音、X線でびまん性透過性低下、SpO2低下 |
| 低心拍出量症候群〈LOS〉 | 血圧低下、頻脈、末梢冷感、尿量減少、CI低下 |
| 心タンポナーデ | 心嚢液貯留、血圧低下、頻脈、中心静脈圧上昇、心音減弱 |
| 無気肺 | 限局性の含気低下、呼吸音減弱、術後早期に多い |
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