学習トップ理由で解く 看護師国試第5章 ▸ 一般 / Q114A047

理由で解く 看護師国試

Q114A047 成人看護学

出典:第114回看護師国家試験(2025)午前 問47
問題
急性期の患者に起きる生体反応で正しいのはどれか。
選択肢
1 エネルギー代謝が低下する。
2 蛋白質の同化が異化を上回る。
3 カテコールアミンの分泌が亢進する。
4 抗利尿ホルモン〈ADH〉の分泌が低下する。
解答
正解3(カテコールアミンの分泌が亢進する。)
解説

手術・外傷などの侵襲直後は交感神経が興奮し、カテコールアミン(アドレナリン等)分泌が亢進する。生体は異化亢進・エネルギー代謝亢進で防御反応を起こす。

急性期(侵襲期)にはストレス反応として交感神経-副腎髄質系が活性化し、カテコールアミン(アドレナリン・ノルアドレナリン)の分泌が亢進する。これに伴い心拍数・血圧上昇、血糖上昇、エネルギー代謝の亢進が起こる。蛋白質は同化より異化(分解)が優位となり、体蛋白が消耗する(ムーアの分類の傷害期)。また体液保持のため抗利尿ホルモン〈ADH〉やアルドステロンの分泌は亢進し、尿量は減少する。したがって正しいのはカテコールアミン分泌の亢進である。

✗ 1. 誤り
エネルギー代謝が低下する。
侵襲期は代謝が亢進(異化亢進)し、エネルギー消費が増大するため誤り
✗ 2. 誤り
蛋白質の同化が異化を上回る。
侵襲期は異化が同化を上回り体蛋白が分解されるため逆
✓ 3. 正しい
カテコールアミンの分泌が亢進する。
交感神経-副腎髄質系の活性化により分泌が亢進する
✗ 4. 誤り
抗利尿ホルモン〈ADH〉の分泌が低下する。
侵襲では体液保持のためADH分泌はむしろ亢進し尿量が減るため逆
ポイント
  • 侵襲直後は交感神経興奮でカテコールアミン分泌亢進
  • 異化亢進・エネルギー代謝亢進・血糖上昇が起こる
  • ADH・アルドステロン亢進で体液を保持(尿量減少)
比較表
侵襲時の主なホルモン・代謝変化
項目急性期の変化
カテコールアミン分泌亢進
ADH・アルドステロン分泌亢進(体液保持)
蛋白質代謝異化亢進(分解優位)
エネルギー代謝・血糖亢進・上昇
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