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理由で解く 看護師国試

Q113A040 成人看護学

出典:第113回看護師国家試験(2024)午前 問40
問題
鼻中隔前方からの出血への対応で正しいのはどれか。
選択肢
1 仰臥位にする。
2 Bellocq〈ベロック〉タンポンを挿入する。
3 Kiesselbach〈キーゼルバッハ〉部位を圧迫する。
4 咽頭に流れてきた血液は飲み込むよう説明する。
解答
正解3(Kiesselbach〈キーゼルバッハ〉部位を圧迫する。)
解説

鼻出血の約9割は鼻中隔前方のキーゼルバッハ部位からの出血で、鼻翼をつまんで同部位を圧迫止血する。

鼻中隔前方には動脈が吻合して血管網をつくるキーゼルバッハ部位があり、鼻出血の大部分(約9割)はここからの出血である。対応は、座位で顔をやや下に向け(前かがみ)、鼻翼を母指と示指でつまんでキーゼルバッハ部位を数分〜10分程度圧迫する。よって3が正しい。仰臥位や顔を上に向ける体位は血液が咽頭へ流れ込み、誤嚥や嘔気の原因となるため避ける。咽頭に流れた血液は飲み込むと嘔気・嘔吐を誘発するため吐き出させる。ベロックタンポンは後鼻孔からの出血(鼻中隔後方などの止血困難例)に用いる処置であり、前方出血の第一選択ではない。

✗ 1. 誤り
仰臥位にする。
血液が咽頭へ流れ誤嚥・嘔吐の原因となる。座位で前かがみが正しい
✗ 2. 誤り
Bellocq〈ベロック〉タンポンを挿入する。
後方(後鼻孔側)からの出血で圧迫止血が困難な場合の処置。前方出血には用いない
✓ 3. 正しい
Kiesselbach〈キーゼルバッハ〉部位を圧迫する。
鼻翼をつまんで出血源を直接圧迫する第一選択の止血法
✗ 4. 誤り
咽頭に流れてきた血液は飲み込むよう説明する。
嚥下した血液は嘔気・嘔吐を誘発するため吐き出させる
ポイント
  • 鼻出血の約9割はキーゼルバッハ部位(鼻中隔前下方)から
  • 座位・前かがみで鼻翼を圧迫、血液は吐き出す
  • ベロックタンポン=後方からの出血に対する処置
比較表
鼻出血の部位と対応
出血部位主な対応
鼻中隔前方(キーゼルバッハ部位)座位前傾で鼻翼をつまみ圧迫止血
鼻腔後方(後鼻孔側)ベロックタンポン挿入・専門的処置
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