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理由で解く 看護師国試

Q112P035 基礎看護学

出典:第112回看護師国家試験(2023)午後 問35
問題
聴診器のチェストピース部のベル型で聴取するのが適切なのはどれか。
選択肢
1 僧帽弁狭窄症の拡張期心雑音
2 腸蠕動音
3 胸膜摩擦音
4 気管支肺胞音
解答
正解1(僧帽弁狭窄症の拡張期心雑音)
解説

ベル型(ベル面)は低音の聴取に適し、Ⅲ音・Ⅳ音や僧帽弁狭窄のランブルなど低調な心雑音の聴取に用いる。(本問は採点上除外問題)

聴診器のチェストピースには膜型(ダイアフラム)とベル型(ベル面)がある。膜型は高音の聴取に適し、正常呼吸音・気管支肺胞音・胸膜摩擦音・Ⅰ音Ⅱ音などに用いる。ベル型は皮膚に軽く当てて低音を拾いやすく、Ⅲ音・Ⅳ音や僧帽弁狭窄症の拡張期ランブルなど低調な心雑音の聴取に適する。したがって低音成分を含む心雑音がベル型に該当する。腸蠕動音・胸膜摩擦音・気管支肺胞音は比較的高調で膜型が適する。なお本問は採点上除外された問題である。

✓ 1. 正しい
僧帽弁狭窄症の拡張期心雑音
低調な心雑音(Ⅲ音・Ⅳ音、僧帽弁狭窄のランブル等)はベル型が適する
✗ 2. 誤り
腸蠕動音
グル音は比較的高調で膜型(ダイアフラム)が適する
✗ 3. 誤り
胸膜摩擦音
高調な擦れる音で膜型が適する
✗ 4. 誤り
気管支肺胞音
高調な呼吸音で膜型が適する
本問は、厚生労働省が「設問が不十分で正解が得られないため」として採点除外とした問題です。原問の選択肢1は「心雑音」でしたが、心雑音には大動脈弁閉鎖不全症の雑音のように高調で膜型が適するものと、僧帽弁狭窄症のランブルのように低調でベル型が適するものの両方が含まれ、ベル型が適切だと一意に決められませんでした。そこで演習問題として成立させるため、当方で選択肢1を「心雑音」→「僧帽弁狭窄症の拡張期心雑音」と限定しています。設問文と選択肢2〜4は原問のままです。この改変により、低調なランブルであるこの心雑音だけがベル面の適応となり、正答は1に定まります。
ポイント
  • ベル型=低音(低調な心雑音、Ⅲ音・Ⅳ音)
  • 膜型(ダイアフラム)=高音(呼吸音・胸膜摩擦音・正常心音)
  • ベル型は軽く当て、膜型はしっかり密着させる
比較表
聴診器チェストピースの使い分け
種類適した音当て方
ベル型低音(Ⅲ音・Ⅳ音、低調な心雑音)皮膚に軽く当てる
膜型(ダイアフラム)高音(呼吸音・胸膜摩擦音・正常心音・腸蠕動音)皮膚に密着させる
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