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理由で解く 看護師国試

Q111P045 疾病の成り立ちと回復の促進

出典:第111回看護師国家試験(2022)午後 問45
問題
高尿酸血症で正しいのはどれか。
選択肢
1 痛風結節は疼痛を伴う。
2 痛風発作は飲酒で誘発される。
3 痛風による関節炎の急性期に尿酸降下薬を投与する。
4 血清尿酸値9.0mg/dL以下を目標にコントロールする。
解答
正解2(痛風発作は飲酒で誘発される。)
解説

アルコール(特にビール)はプリン体摂取と尿酸産生増加・排泄低下を招き、痛風発作の代表的な誘因となる。

高尿酸血症は血清尿酸値7.0mg/dLを超える状態で、尿酸塩結晶が関節に沈着すると痛風発作(急性関節炎)を起こす。アルコールは尿酸の産生を高め腎からの排泄を抑えるため発作の誘因となり、特にビールはプリン体も多い。急性発作期はまず炎症を鎮める治療を行い、尿酸値を急に動かす尿酸降下薬は発作を遷延・悪化させるため導入しない。治療目標は血清尿酸値6.0mg/dL以下である。

✗ 1. 誤り
痛風結節は疼痛を伴う。
尿酸塩が皮下・関節周囲に沈着した無痛性の結節で、通常は疼痛を伴わない
✓ 2. 正しい
痛風発作は飲酒で誘発される。
尿酸産生亢進と排泄低下を招き痛風発作を誘発する代表的誘因
✗ 3. 誤り
痛風による関節炎の急性期に尿酸降下薬を投与する。
尿酸値の急激な変動が発作を悪化・遷延させるため急性期には開始せず、鎮静後に導入する
✗ 4. 誤り
血清尿酸値9.0mg/dL以下を目標にコントロールする。
コントロール目標は6.0mg/dL以下であり、9.0mg/dL以下では高すぎる
ポイント
  • 痛風発作の誘因=飲酒・過食・脱水・激しい運動
  • 急性発作期はNSAIDs・コルヒチン・ステロイドで鎮痛し尿酸降下薬は開始しない
  • 治療目標は血清尿酸値6.0mg/dL以下
  • 痛風結節は無痛性
比較表
痛風の急性期と慢性期の治療
時期主な薬物
急性発作期NSAIDs、コルヒチン、副腎皮質ステロイド(尿酸降下薬は開始しない)
慢性期(発作間欠期)尿酸降下薬(アロプリノール、フェブキソスタット、ベンズブロマロンなど)
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