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理由で解く 看護師国試

Q111A105 母性看護学

出典:第111回看護師国家試験(2022)午前 問105
問題
Aさん(30歳、初産婦)はX年2月5日に妊婦健康診査のために来院した。X年2月のカレンダーにAさんの受診日と分娩予定日を示す。
Aさんは「自分の子どもが生まれて、どんなふうにあやすかな、とか、オムツを替えるかなと自分が子育てをしている場面を思い浮かべます」と笑顔で話している。看護師はAさんの様子をルービン,R.が示した母親役割獲得過程に当てはめてどの段階にあるかをアセスメントした。Aさんのアセスメントで適切なのはどれか。
選択肢
1 空想
2 模倣
3 取り込み
4 ロールプレイ
解答
正解1(空想)
解説

自分が子育てをしている場面を思い描くのは、ルービンの母親役割獲得過程の「空想(幻想)」の段階にあたる。

ルービン,R.は妊娠期からの母親役割獲得過程を、模倣→ロールプレイ→空想(幻想)→取り込み・投影・拒絶→悲嘆作業(同一化)といった心理過程で説明した。Aさんは「自分が子育てをしている場面を思い浮かべる」と述べており、これは自身が母親役割を演じる姿を心の中で思い描く『空想(幻想)』の段階である。妊娠中期以降にみられ、母親役割の取り込みへと進む前段階として重要な心理的準備である。

✓ 1. 正しい
空想
自分が子育てをする場面を思い描く段階で、Aさんの発言に合致する
✗ 2. 誤り
模倣
他の母親の行動を見てまねる段階で、自ら場面を思い描く空想とは異なる
✗ 3. 誤り
取り込み
ロールモデルの行動を自分に取り入れ役割を内在化する段階で、空想より後の過程
✗ 4. 誤り
ロールプレイ
実際に育児行動を試行する段階で、想像にとどまる本例とは異なる
ポイント
  • ルービンの母親役割獲得:模倣→ロールプレイ→空想→取り込み→悲嘆作業
  • 空想=自分が母親役割を果たす場面を思い描く
  • 妊娠期の心理的準備を評価する枠組み
比較表
ルービンの母親役割獲得過程の各段階
段階内容
模倣他者(母親モデル)の行動をまねる
ロールプレイ育児行動を実際に試みる
空想(幻想)自分が母親役割を果たす場面を思い描く
取り込み・投影・拒絶モデルを取り入れ、合う部分を内在化し合わない部分を拒絶
悲嘆作業これまでの役割を手放し新たな自己像へ移行
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