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理由で解く 看護師国試

Q111A093 成人看護学

出典:第111回看護師国家試験(2022)午前 問93
問題
Aさん(60歳、男性、会社員)は息子2人が独立して遠方で暮らしており、2年前に妻と死別して以来、1人暮らし。直腸癌と診断され、腹会陰式直腸切断術、人工肛門造設術を行うと外来で説明を受けた。Aさんは看護師に対して「人工肛門を作ると聞いています。便が出てくる場所がどこなのかよくわからなくてイメージできない」と話した。
術後10日、Aさんは退院日が決まり、「落ち着いたら仕事に復帰します。1人暮らしなので、自分で人工肛門を管理しないといけないですね」と述べた。Aさんの退院に際し、人工肛門の管理に関する看護師の指導で正しいのはどれか。
選択肢
1 「面板は1日2回交換してください」
2 「装具の交換は滅菌手袋を使用してください」
3 「面板除去部の皮膚はお湯で洗浄してください」
4 「定期的に人工肛門の大きさを確認してください」
解答
正解4(「定期的に人工肛門の大きさを確認してください」)
解説

術後しばらくはストマの浮腫が軽減してサイズが変化するため、定期的にストマの大きさを測定し面板の孔を合わせる必要がある。

退院後の在宅セルフケアでは、術直後に浮腫のあったストマが時間とともに縮小するため、面板(皮膚保護剤)のストマ孔サイズを実際のストマ径に合わせて調整することが皮膚障害予防に重要である。したがって『定期的に人工肛門の大きさを確認する』が正しい。面板交換は通常2〜4日に1回程度で1日2回は頻回すぎ皮膚を傷める。ストマ周囲は常在菌があり無菌操作は不要なので滅菌手袋は不要(清潔操作でよい)。皮膚は石けんを泡立て微温湯で優しく洗浄しよくすすぐ(お湯だけでなく皮膚に付いた排泄物・粘着剤を落とすため石けん洗浄が基本)。

✗ 1. 誤り
「面板は1日2回交換してください」
交換頻度が高すぎ皮膚を傷める。通常2〜4日に1回程度
✗ 2. 誤り
「装具の交換は滅菌手袋を使用してください」
ストマ・腸管は無菌部位ではなく無菌操作は不要
✗ 3. 誤り
「面板除去部の皮膚はお湯で洗浄してください」
お湯だけでなく石けんを泡立てて優しく洗いすすぐのが基本
✓ 4. 正しい
「定期的に人工肛門の大きさを確認してください」
術後の浮腫軽減でサイズが変化するため面板孔を合わせる必要があり正しい
ポイント
  • 術後はストマの浮腫軽減でサイズが縮小 → 定期的に測定し面板孔を調整
  • 面板交換は数日に1回、頻回交換は皮膚障害の原因
  • ストマケアは無菌操作不要、皮膚は石けんと微温湯で洗浄
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