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理由で解く 看護師国試

Q110P045 成人看護学

出典:第110回看護師国家試験(2021)午後 問45
問題
脂質異常症の成人患者に対する食事指導の内容で正しいのはどれか。
選択肢
1 不飽和脂肪酸の摂りすぎに注意する。
2 コレステロール摂取量は1日600mg未満とする。
3 高トリグリセリド血症では、アルコールを制限する。
4 高LDLコレステロール血症では、トランス脂肪酸の摂取を促す。
解答
正解3(高トリグリセリド血症では、アルコールを制限する。)
解説

高トリグリセリド血症(高中性脂肪血症)ではアルコールが中性脂肪を増加させるため、飲酒制限が食事指導の基本となる。

脂質異常症の食事療法では、飽和脂肪酸・トランス脂肪酸・コレステロールを控え、不飽和脂肪酸(n-3系など)や食物繊維を積極的に摂ることが原則である。アルコールは肝臓での中性脂肪合成を促進し血中トリグリセリドを上昇させるため、高トリグリセリド血症では飲酒制限が特に重要となる。よって3が正しい。

✗ 1. 誤り
不飽和脂肪酸の摂りすぎに注意する。
不飽和脂肪酸は動脈硬化予防に有用でむしろ推奨される。摂りすぎに注意すべきは飽和脂肪酸・トランス脂肪酸であり誤り
✗ 2. 誤り
コレステロール摂取量は1日600mg未満とする。
コレステロール摂取量は高LDL血症では1日200mg未満が目安。600mg未満では緩すぎ不適切
✓ 3. 正しい
高トリグリセリド血症では、アルコールを制限する。
アルコールは中性脂肪を増加させるため高トリグリセリド血症では制限する
✗ 4. 誤り
高LDLコレステロール血症では、トランス脂肪酸の摂取を促す。
トランス脂肪酸はLDLを上げHDLを下げ動脈硬化を促進するため、摂取を促すのは誤り。控えるべき
ポイント
  • 高トリグリセリド血症=アルコール制限・糖質/果糖制限
  • 高LDL血症=飽和脂肪酸・トランス脂肪酸・コレステロールを制限
  • 不飽和脂肪酸(n-3系)は推奨される
比較表
脂質異常症のタイプ別食事指導
病型重点的に制限するもの
高LDLコレステロール血症飽和脂肪酸・トランス脂肪酸・コレステロール
高トリグリセリド血症アルコール・糖質・果物の過剰摂取
低HDLコレステロール血症トランス脂肪酸、運動不足の是正
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