学習トップ理由で解く 看護師国試第10章 ▸ 一般 / Q110A089

理由で解く 看護師国試

Q110A089 在宅看護論

出典:第110回看護師国家試験(2021)午前 問89
問題
Aさん(38歳、女性)は、大腸癌の終末期である。癌性腹膜炎による症状緩和の目的で入院し、鎮痛薬の静脈内注射と高カロリー輸液が開始された。Aさんは自宅で過ごしたいと希望したため、医師と看護師で検討し、症状緩和をしながら自宅退院の方向で退院支援カンファレンスを開催することになった。退院支援カンファレンスの参加者で適切なのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 薬剤師
2 言語聴覚士
3 臨床検査技師
4 介護支援専門員
5 ソーシャルワーカー
解答
正解1(薬剤師)、5(ソーシャルワーカー)
解説

鎮痛薬(麻薬)と高カロリー輸液を継続しながら在宅移行するには、薬剤管理を担う薬剤師と、社会資源調整・在宅サービス導入を担うソーシャルワーカー(MSW)の参加が適切。

Aさんは38歳で介護保険の第2号被保険者(40〜64歳)にも該当せず、末期がんであっても介護保険による要介護認定・ケアマネジャー(介護支援専門員)の関与は原則できないため、介護支援専門員は不適切となる。一方、静脈内注射の鎮痛薬(麻薬を含む)や高カロリー輸液を在宅で安全に継続するには薬剤師による薬剤管理・服薬指導が必要であり、経済的支援・訪問看護や在宅医療の調整といった社会資源のコーディネートにはソーシャルワーカー(医療ソーシャルワーカー)が中心的役割を果たす。よって薬剤師とソーシャルワーカーが適切。

✓ 1. 正しい
薬剤師
在宅で継続する鎮痛薬・高カロリー輸液の薬剤管理や麻薬の取扱い指導を担い、参加が適切
✗ 2. 誤り
言語聴覚士
摂食嚥下・言語障害のリハビリを担う職種で、本事例の在宅移行の要点に直接関与しない
✗ 3. 誤り
臨床検査技師
検体・生理検査を担う職種で、退院支援の意思決定・調整には参加しない
✗ 4. 誤り
介護支援専門員
ケアプランを作成するが、38歳は介護保険の対象外(第2号被保険者は40歳以上)でありケアマネジメントの対象とならない
✓ 5. 正しい
ソーシャルワーカー
社会資源の調整・在宅サービス導入・経済的支援を担い、在宅移行の要として参加が適切
ポイント
  • 末期がんでも40歳未満は介護保険の対象外→ケアマネは関与できない
  • 在宅での薬剤(麻薬・輸液)管理は薬剤師
  • 在宅移行の社会資源調整はソーシャルワーカー(MSW)
比較表
退院支援に関わる主な専門職の役割
職種主な役割
薬剤師薬剤管理・服薬指導・麻薬取扱い
ソーシャルワーカー(MSW)社会資源調整・経済支援・在宅サービス導入
介護支援専門員ケアプラン作成(介護保険の要介護者が対象)
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 看護師国試
App Store入手