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理由で解く 看護師国試

Q109A112 精神看護学

出典:第109回看護師国家試験(2020)午前 問112
問題
Aさん(男性、26歳、会社員)は、高校時代に自閉症スペクトラム障害の診断を受け、外来通院をしながら仕事を続けていた。これまでの職場ではストレスが少なく、規則正しい生活ができていた。しかし、1か月前に新しい職場に異動になってから生活が不規則となり、数日前より無断欠勤が続いている。同居している家族に対してAさんは「家にいると仕事のことばかり考えてしまい眠れない。食欲もないし、環境を変えてゆっくり休みたい」と話したため、Aさんは家族とともに精神科外来を受診し、休養目的で任意入院することになった。
看護師が入院時に聴取する情報で優先度が高いのはどれか。
選択肢
1 業務量の変化
2 職場での人間関係
3 最近1か月の生活状況
4 無断欠勤に対する親の反応
解答
正解3(最近1か月の生活状況)
解説

休養目的の任意入院では、今回の状態悪化の経過をつかむため直近の生活状況(睡眠・食事・活動リズム)の把握が最優先となる。

Aさんは新しい職場に異動した約1か月前から生活が不規則になり、不眠・食欲低下・無断欠勤が生じて休養目的で入院している。入院時のアセスメントでは、まず現在の心身の状態と生活リズムの乱れの程度を具体的に把握することが、休養計画や安全管理の基盤になる。したがって直近1か月の生活状況(睡眠・食事・活動)が最優先の情報である。職場のストレス要因の詳細評価は重要だが、急性期には二次的で、まず本人の疲弊状態の把握が先行する。

✗ 1. 誤り
業務量の変化
ストレス要因の一部として後で評価すべき情報だが、入院直後にまず把握すべき本人の状態そのものではない
✗ 2. 誤り
職場での人間関係
発症の背景として重要だが、急性期のアセスメントとしては優先度が下がる
✓ 3. 正しい
最近1か月の生活状況
不眠・食欲低下など状態悪化の経過と休養の必要度を直接示す最優先情報
✗ 4. 誤り
無断欠勤に対する親の反応
家族背景の情報だが本人の療養に直結せず優先度は低い
ポイント
  • 入院時アセスメントはまず本人の心身状態と生活リズムを把握
  • 休養目的の入院では睡眠・食事・活動の直近の乱れが判断根拠
  • 職場ストレスの詳細評価は急性期後に段階的に行う
比較表
入院時に聴取する情報の優先順位(休養目的入院)
情報優先度と理由
直近の生活状況(睡眠・食事)高:現在の疲弊度と休養の必要度を直接示す
ストレス要因(業務・人間関係)中:背景要因、状態安定後に評価
家族の反応・関係低:支援体制の把握として後で確認
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