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理由で解く 看護師国試

Q108P114 精神看護学

出典:第108回看護師国家試験(2019)午後 問114
問題
Aさん(40歳、男性、会社員)は、うつ病と診断されていた。最近、仕事がうまくいかず、大きなミスを起こし、会社に損失を与えたことから自分を責め不眠となり、体重が減少した。ある朝、リビングの床で寝ているAさんを妻が発見し、大きな声で呼びかけたところ、Aさんは1度目を開けたが、すぐ目を閉じてしまった。ごみ箱に、からになった薬の袋が大量に捨ててあり、机には遺書があった。救急搬送後、意識が清明となり、身体的問題がないため精神科病院に入院となった。
入院後3か月、Aさんは退院予定となり、元の職場に戻るための準備をすることになった。Aさんは「すぐに仕事に戻るのではなく、規則正しく生活することなどから、段階的に取り組むほうがいいのではないか」と訴えていた。Aさんの職場復帰を含めた退院後の生活を支援するために適切なのはどれか。
選択肢
1 自立訓練
2 就労移行支援
3 就労継続支援
4 精神科デイケア
解答
正解4(精神科デイケア)
解説

元の職場への復帰(リワーク)を前提に、生活リズムを整えながら段階的に社会適応を進める場として精神科デイケアが適切。

Aさんは休職中で、退職や新規就労ではなく「元の職場へ戻る」ことを目標にしており、まずは規則正しい生活リズムの回復と対人交流・活動性の段階的向上を望んでいる。この目的に合致するのが精神科デイケア(4)で、生活リズムの安定、対人技能の回復、再発予防を図りながら復職(リワーク)を支援する。就労移行支援・就労継続支援は障害福祉サービスで、原則として就職していない障害者の一般就労や福祉的就労を支援するものであり、元の職場に戻るAさんの状況とは対象・目的が異なる。自立訓練(機能訓練・生活訓練)は日常生活能力の向上が中心で、復職準備の主軸にはならない。

✗ 1. 誤り
自立訓練
日常生活能力の維持向上を目的とする障害福祉サービスで、復職準備の主目的とはずれる
✗ 2. 誤り
就労移行支援
就職していない障害者の一般就労を支援する。元の職場に戻るAさんは対象と目的が異なる
✗ 3. 誤り
就労継続支援
一般就労が困難な人に働く場を提供する福祉的就労で、復職を目指すAさんには不適
✓ 4. 正しい
精神科デイケア
生活リズムの安定・対人交流・再発予防を通じ段階的な復職(リワーク)を支援でき最適
ポイント
  • 元の職場への復帰(復職・リワーク)支援=精神科デイケアが適する
  • 就労移行・就労継続支援は未就労者の一般/福祉的就労が対象
  • デイケアは生活リズム安定・対人技能回復・再発予防を担う
比較表
退院後の社会復帰・就労支援サービスの比較
サービス主な目的・対象
精神科デイケア生活リズム安定・対人交流・再発予防・復職支援
自立訓練日常生活能力の維持向上(機能訓練・生活訓練)
就労移行支援未就労の障害者の一般就労への移行支援(原則2年)
就労継続支援(A/B型)一般就労が困難な人への福祉的就労の場の提供
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