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理由で解く 看護師国試

Q108P049 成人看護学

出典:第108回看護師国家試験(2019)午後 問49
問題
Aさん(76歳、女性)は、ステージ2の慢性腎臓病と診断された。身長146cm、体重50kg。日常生活は自立し、毎日家事をしている。週2回、ビールをグラス1杯程度飲んでいる。Aさんへの生活指導の内容で優先されるのはどれか。
選択肢
1 安静
2 禁酒
3 減塩
4 体重の減量
解答
正解3(減塩)
解説

CKDの進行抑制の基本は減塩(食塩制限)。血圧・尿蛋白を抑え腎保護につながる。

Aさんのステージ2は腎機能の低下が軽度の段階で、この時期は腎臓に負担をかける生活習慣を整えることが治療の柱になる。慢性腎臓病〈CKD〉の食事・生活指導では、食塩制限(減塩)が最も基本かつ優先される。過剰な塩分は高血圧や体液貯留を招き、糸球体への負荷を高めて腎機能低下を進行させるため、通常3g/日以上6g/日未満が推奨される。Aさんは日常生活が自立し家事もこなしているため安静は不要(むしろ過度の安静は不適)。飲酒は週2回、ビールをグラス1杯程度と少量で、ただちに禁酒を求める状況ではない。BMIは約23.5(50÷1.46²)で肥満ではなく、減量の優先度は低い。以上より、優先される指導は減塩である。

✗ 1. 誤り
安静
日常生活は自立し家事もこなせており、活動を制限する理由がない。むしろ息が弾む程度のウォーキングなどを続けるようすすめる
✗ 2. 誤り
禁酒
飲酒は週2回、ビールをグラス1杯程度と少量である。節度ある飲酒の目安は1日に純アルコールで20g程度まで(女性ではこれより少なめ)とされ、これを下回るため禁酒が最優先とはならない
✓ 3. 正しい
減塩
血圧・体液量を管理し腎機能低下を抑えるCKD指導の基本で最優先
✗ 4. 誤り
体重の減量
BMI約23.5で肥満ではなく減量の必要性・優先度は低い
ポイント
  • CKD食事指導の基本は減塩(3g/日以上6g/日未満)
  • 塩分過剰→高血圧・体液貯留→腎障害進行
  • BMI=体重kg÷(身長m)²で肥満評価
  • ステージ2=腎機能の低下は軽度。生活習慣を整えることが治療の柱
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