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理由で解く 看護師国試

Q108A067 精神看護学

出典:第108回看護師国家試験(2019)午前 問67
問題
注意欠如・多動性障害〈ADHD〉の症状はどれか。
選択肢
1 音声チックが出現する。
2 計算を習得することが困難である。
3 課題や活動に必要なものをしばしば失くしてしまう。
4 読んでいるものの意味を理解することが困難である。
解答
正解3(課題や活動に必要なものをしばしば失くしてしまう。)
解説

ADHDの中核症状は不注意・多動性・衝動性。「必要な物をよく失くす」は不注意症状の代表例。

ADHDはDSM-5では神経発達症群に分類され、不注意(気が散りやすい、忘れっぽい、物をなくす)と多動性・衝動性を主症状とする。選択肢3の「課題や活動に必要なものをしばしば失くす」はDSM-5の不注意の診断項目そのものであり、ADHDの症状として正しい。他の選択肢はチック症や限局性学習症〈SLD〉の特徴で、ADHDとは別の疾患概念である。

✗ 1. 誤り
音声チックが出現する。
チック症/トゥレット症の症状であり、ADHDの中核症状ではない
✗ 2. 誤り
計算を習得することが困難である。
限局性学習症(算数障害)の特徴でADHDの症状ではない
✓ 3. 正しい
課題や活動に必要なものをしばしば失くしてしまう。
不注意症状の代表例でADHDの診断項目に一致する
✗ 4. 誤り
読んでいるものの意味を理解することが困難である。
限局性学習症(読字障害・ディスレクシア)の特徴でADHDの症状ではない
ポイント
  • ADHDの中核症状=不注意・多動性・衝動性
  • 物をなくす/忘れる/気が散るは不注意症状
  • チック症・学習症〈SLD〉とは別概念で鑑別する
比較表
発達に関わる障害と主症状の鑑別
障害主な症状
ADHD(注意欠如・多動性障害)不注意・多動性・衝動性(物をなくす・落ち着かない)
チック症/トゥレット症運動チック・音声チック
限局性学習症〈SLD〉読み・書き・計算など特定領域の習得困難
自閉スペクトラム症〈ASD〉対人・コミュニケーションの障害、こだわり
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