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理由で解く 看護師国試

Q108A050 人体の構造と機能

出典:第108回看護師国家試験(2019)午前 問50
問題
高カリウム血症の患者でみられるのはどれか。
選択肢
1 Trousseau〈トルソー〉徴候
2 心電図でのT波の増高
3 腸蠕動音の低下
4 四肢の麻痺
解答
正解2(心電図でのT波の増高)
解説

高カリウム血症の代表的所見は心電図のT波増高(テント状T波)であり、致死性不整脈のリスクとなる。

血清カリウムは心筋・神経・筋の膜電位に強く影響する。高カリウム血症では細胞膜の再分極が変化し、心電図でテント状の尖ったT波増高が特徴的にみられ、進行するとQRS幅の拡大や心停止に至る。Trousseau徴候は低カルシウム血症の所見であり誤り。腸蠕動音の低下や四肢麻痺(弛緩性麻痺)は低カリウム血症でみられやすく、高カリウム血症の典型ではない。

✗ 1. 誤り
Trousseau〈トルソー〉徴候
低カルシウム血症(テタニー)の徴候であり高カリウム血症ではない
✓ 2. 正しい
心電図でのT波の増高
高カリウム血症の代表的所見(テント状T波)で正しい
✗ 3. 誤り
腸蠕動音の低下
麻痺性イレウスなど低カリウム血症で目立つ所見
✗ 4. 誤り
四肢の麻痺
弛緩性麻痺は低カリウム血症で典型的にみられる
ポイント
  • 高K血症=テント状T波増高→致死性不整脈に注意
  • Trousseau徴候は低Ca血症の所見
  • 低K血症では腸蠕動低下・弛緩性麻痺
比較表
カリウム異常の主な所見
電解質異常心電図その他
高カリウム血症T波増高(テント状)・QRS拡大筋力低下・不整脈
低カリウム血症U波出現・ST低下・T波平低腸蠕動低下・弛緩性麻痺
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