学習トップ理由で解く 看護師国試第5章 ▸ 一般 / Q108A027

理由で解く 看護師国試

Q108A027 成人看護学

出典:第108回看護師国家試験(2019)午前 問27
問題
人工弁置換術の術後合併症で早期離床による予防効果が高いのはどれか。
選択肢
1 反回神経麻痺
2 術後出血
3 縦隔炎
4 肺炎
解答
正解4(肺炎)
解説

早期離床は換気改善・喀痰排出促進・無気肺予防により術後肺炎の予防に効果が高い。深部静脈血栓症予防にも有効。

全身麻酔・開胸術後は、臥床による横隔膜運動の低下や気道分泌物の貯留で無気肺・沈下性肺炎が起こりやすい。早期離床は肺の換気を改善し、喀痰排出を促して肺炎や無気肺を予防する。また下肢の筋ポンプ作用を働かせ深部静脈血栓症・肺塞栓の予防にもつながる。反回神経麻痺は術中の神経損傷、術後出血は止血・凝固の問題、縦隔炎は術後感染に起因し、いずれも離床では予防できない。したがって早期離床の予防効果が高いのは肺炎である。

✗ 1. 誤り
反回神経麻痺
術中操作による神経損傷が原因で、離床では予防できない
✗ 2. 誤り
術後出血
手術操作や凝固機能に起因し、離床とは関連しない
✗ 3. 誤り
縦隔炎
胸骨正中切開部などからの感染が原因で、離床では予防できない
✓ 4. 正しい
肺炎
早期離床で換気改善・喀痰排出が進み、無気肺・沈下性肺炎を予防できる
ポイント
  • 早期離床は肺炎・無気肺・深部静脈血栓症の予防に有効
  • 臥床は分泌物貯留・沈下性肺炎を招く
  • 反回神経麻痺・出血・縦隔炎は離床では予防不可
比較表
術後合併症と主な予防策
合併症主な原因予防策
肺炎・無気肺分泌物貯留・換気低下早期離床・深呼吸・排痰
深部静脈血栓症臥床・血流停滞早期離床・弾性ストッキング
縦隔炎創部感染無菌操作・血糖管理
反回神経麻痺術中神経損傷術中の愛護的操作
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