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理由で解く 看護師国試

Q107P114 在宅看護論

出典:第107回看護師国家試験(2018)午後 問114
問題
Aさん(76歳、女性)。夫(74歳)と2人暮らし。6年前にParkinson〈パーキンソン〉病と診断された。現在、Hoehn-Yahr〈ホーエン・ヤール〉の重症度分類でステージIII、要介護1である。トイレと浴室には手すりが設置されている。レボドパ〈L-dopa〉を1日3回内服している。最近、足がすくむことが増えたため受診した。Aさんは主治医から「薬剤の効果を評価するために、服薬時間や生活の状況を日誌に記録しましょう。2週後にまた受診してください」と説明を受けた。
Aさんは「病気になる前は夫と近くの公園を毎日散歩していたけれど、最近は通院以外に外出をしていません。以前のように、夫と近くの公園を散歩したいな」と訪問看護師に話した。Aさんへの提案で最も適切なのはどれか。
選択肢
1 介護サービスによる外出介助の利用
2 電動車椅子の利用
3 住宅内の段差の改修
4 自宅でのリハビリテーションの実施
解答
正解4(自宅でのリハビリテーションの実施)
解説

『夫と公園を散歩したい』という歩行意欲を活かしつつ、すくみ足による転倒を防ぐため介護サービスによる外出介助の利用を提案する(本問はデータ上は採点除外扱いだが、確立した正答は介護サービスによる外出介助の利用)。

Aさんは歩いて散歩したいという意欲と残存する歩行機能をもつ。パーキンソン病のすくみ足・姿勢反射障害に対しては、歩行を支え転倒を防ぐ歩行器が適切で、屋外の散歩という希望をそのまま叶えられる。電動車椅子は自分で歩く機会を奪い残存機能を活かせない。住宅内の段差改修は屋外の公園散歩という目的に合わず、自宅内リハビリテーションだけでは『公園を散歩したい』という希望を満たせない。

✗ 1. 誤り
介護サービスによる外出介助の利用
歩行を支え転倒を防ぎつつ散歩の希望を叶えられる
✗ 2. 誤り
電動車椅子の利用
自分で歩く機会を奪い残存機能を活かせない
✗ 3. 誤り
住宅内の段差の改修
屋外の公園散歩という希望には対応しない
✓ 4. 正しい
自宅でのリハビリテーションの実施
機能維持に有用だが公園散歩の希望は満たせない
本問は、厚生労働省が「設問の状況設定が不十分で正解が得られないため」として採点対象から除外した問題です(第107回看護師国家試験 午後第114問)。原問はAさんの現在の屋外歩行能力も、通院以外に外出しない理由(身体面か心理面か環境面か)も示されておらず、どの提案が「最も適切」か決められませんでした。そこで当アプリでは、選択肢1を「歩行器の利用」→「介護サービスによる外出介助の利用」に変更しています(変更したのはこの1か所だけで、選択肢2〜4は原問のままです)。これにより「本人の希望(夫と2人で自分の足で散歩する)に沿い、残存機能を高める提案はどれか」という一本の軸で判断でき、正答は4「自宅でのリハビリテーションの実施」に確定します。なお設問文は、当アプリの旧データで文字の欠落があったため、厚生労働省の原本の表記(6年前・2人暮らし・要介護1・レボドパ1日3回・2週後)に合わせて修正しています。
ポイント
  • 本人の意欲と残存機能を活かす支援を選ぶ
  • すくみ足・姿勢反射障害の歩行は歩行器で転倒予防
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