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理由で解く 看護師国試

Q107P107 精神看護学

出典:第107回看護師国家試験(2018)午後 問107
問題
Aさん(32歳、男性)。自宅の部屋で多量の鎮咳薬を見つけた母親に心配され、自宅近くの病院を受診した。「5年前、仕事が忙しくなって風邪がなかなか治らないことがあった。そのときに処方された咳止めの薬を飲むと、頭がボーッとして気持ちが良かったのがきっかけで、近所の薬局で咳止めを買うようになった。3年前から飲む量が増えるようになり、やめられなくなっている。仕事もうまくいかなくなり、退職した」と言う。Aさんは紹介を受けた精神科を受診した。
Aさんは鎮咳薬による薬物依存症と診断され、任意入院となった。入院2週後、Aさん、主治医および担当看護師で、今後の治療について話し合った。Aさんは「今までは自分の力で薬をやめられると思ったけれど、やっぱりできなかった。仕事もしていないし、家に帰ったらまた薬を買ってしまいそうだ。今度こそ何とかやめたい」と話している。Aさんへの対応として最も適切なのはどれか。
選択肢
1 服薬心理教育を実施する。
2 ハローワークを紹介する。
3 生活技能訓練〈SST〉を勧める。
4 薬物依存症者のリハビリテーション施設の情報を提供する。
解答
正解4(薬物依存症者のリハビリテーション施設の情報を提供する。)
解説

退院後の再使用を強く懸念し断薬を望むAさんには、地域の薬物依存症リハビリ施設など継続的な回復支援につながる情報提供が最も適切。

Aさんは「自分の力ではやめられなかった」「家に帰ったらまた買ってしまいそう」と自らの限界を認め、継続的な支援を必要としている段階にある。薬物依存症は退院後の環境に戻ると再使用しやすいため、DARCなどの回復支援施設や自助グループにつながる情報提供が、退院後も途切れない回復を支える最も適切な対応である。本人の断薬意欲が高まったこの時機に、外部の継続支援資源を示すことが重要となる。

✗ 1. 誤り
服薬心理教育を実施する。
依存や治療への理解を促す一般的な支援だが、退院後の再使用への具体的な継続支援としては本人のニーズに最も合致しない
✗ 2. 誤り
ハローワークを紹介する。
就労支援は将来的に有用でも、今optimalに求められる断薬継続の支援としては優先度が低い
✗ 3. 誤り
生活技能訓練〈SST〉を勧める。
対人・生活技能の練習で有用だが、退院後の再使用防止に直結する継続的回復支援としては本設問の状況に最適とはいえない
✓ 4. 正しい
薬物依存症者のリハビリテーション施設の情報を提供する。
DARC等の回復支援施設・自助グループにつなぎ、退院後も継続する回復を支える最適な対応
ポイント
  • 薬物依存症の回復は退院後の継続支援が鍵
  • DARC・NA等の回復支援施設/自助グループ
  • 本人の断薬意欲が高まった時機に社会資源を提示
比較表
薬物依存症の回復を支える社会資源
資源内容
DARC(ダルク)薬物依存回復のためのリハビリ施設
NA(自助グループ)当事者同士の回復ミーティング
精神保健福祉センター相談・支援・情報提供
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