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理由で解く 看護師国試

Q107P045 基礎看護学

出典:第107回看護師国家試験(2018)午後 問45
問題
造影CTの際に最も注意が必要なのはどれか。
選択肢
1 閉所に対する恐怖がある患者
2 気管支喘息の既往がある患者
3 ペースメーカーを装着している患者
4 既往に上部消化管造影検査後の腹痛がある患者
解答
正解2(気管支喘息の既往がある患者)
解説

造影CTで用いるヨード造影剤はアレルギー性副作用(アナフィラキシー)を起こしうるため、アレルギー素因の強い気管支喘息の既往が最も注意を要する。

造影CTでは静脈内にヨード造影剤を投与する。ヨード造影剤は重篤なアナフィラキシー様反応を起こすことがあり、気管支喘息の既往はその発症リスクを数倍高める重要な危険因子とされる。したがって喘息患者では投与の可否を慎重に判断し、前投薬や緊急対応の準備が必要となる。閉所恐怖はCTのトンネルが短く狭くないため問題になりにくく、ペースメーカーはMRIでは問題になるがCTでは基本的に禁忌ではない。上部消化管造影で用いるバリウムはヨード造影剤とは別物である。

✗ 1. 誤り
閉所に対する恐怖がある患者
CT装置のガントリは短く開放的で、MRIほど閉塞感が強くないため最優先の注意点ではない
✓ 2. 正しい
気管支喘息の既往がある患者
ヨード造影剤によるアナフィラキシーの重大な危険因子であり最も注意が必要
✗ 3. 誤り
ペースメーカーを装着している患者
強磁場を用いるMRIでは問題だが、X線を用いるCTでは通常禁忌ではない
✗ 4. 誤り
既往に上部消化管造影検査後の腹痛がある患者
上部消化管造影で用いるのは経口の硫酸バリウムである。検査後の腹痛は飲んだバリウムが腸管内に残って排出されにくくなることによるもので、静脈内に投与するヨード造影剤の副作用とは仕組みが異なり、造影CTでの最大の注意点にはならない
ポイント
  • 造影CT=ヨード造影剤を静注
  • 気管支喘息の既往=造影剤アレルギー(アナフィラキシー)の重大リスク
  • ペースメーカーで問題になるのはMRI、CTではない
比較表
CTとMRIで注意する患者の違い
項目造影CTMRI
造影剤ヨード造影剤(喘息・アレルギーに注意)ガドリニウム造影剤(腎機能に注意)
ペースメーカー原則問題なし原則禁忌(強磁場)
閉所恐怖起こりにくい起こりやすい(長いトンネル)
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