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理由で解く 看護師国試

Q107P022 基礎看護学

出典:第107回看護師国家試験(2018)午後 問22
問題
静脈血採血の方法で正しいのはどれか。
選択肢
1 駆血帯を巻いている時間は1分以内とする。
2 針の刃面を下に向けて血管内に刺入する。
3 静脈内に針を刺入したら強く内筒を引く。
4 針を抜いてから1分程度の圧迫止血を行う。
解答
正解1(駆血帯を巻いている時間は1分以内とする。)
解説

駆血帯の装着は長くても2分以内とする。長時間の駆血は血液性状の変化(溶血・凝固・電解質変動)を招くため。

静脈血採血では駆血帯を巻いて静脈を怒張させるが、長時間の駆血は血液のうっ滞による溶血や血液濃縮、カリウム上昇など検査値に影響するため、装着は2分以内にとどめる。針は刃面(ベベル)を上に向けて約15〜30度で刺入し、刺入後は溶血を避けるため内筒はゆっくり引く。抜針後の圧迫止血は通常5分程度(抗凝固薬使用時はより長く)行う。したがって正しいのは選択肢1である。

✓ 1. 正しい
駆血帯を巻いている時間は1分以内とする。
長時間の駆血は溶血・血液濃縮・電解質変動を招くため2分以内が適切
✗ 2. 誤り
針の刃面を下に向けて血管内に刺入する。
刃面(ベベル)は上に向けて刺入するのが正しい
✗ 3. 誤り
静脈内に針を刺入したら強く内筒を引く。
強く引くと陰圧で溶血や血管虚脱を起こすため、ゆっくり引く
✗ 4. 誤り
針を抜いてから1分程度の圧迫止血を行う。
圧迫止血は通常5分程度必要で、1分では不十分
本問は、厚生労働省が「選択肢が不適切であるため」として採点対象から除外した問題です。除外の原因は選択肢1の数値で、日本臨床検査標準協議会の「標準採血法ガイドライン」(GP4-A3/JSLM2021収載)は「駆血は1分以内であれば測定値への影響はわずか」としており、原問の「2分以内」はこの基準に合わないため、正しい肢が1つも無くなっていました。そこで当方では、演習として成立させるために選択肢1の数値のみを改めました(原問「駆血帯を巻いている時間は2分以内とする。」→ 当アプリ「駆血帯を巻いている時間は1分以内とする。」)。設問と他の3肢は原問のままです。この改変で選択肢1がガイドラインどおりの正しい手技となり正答が1に定まります。国家試験対策として覚えるべき数値は「駆血は1分以内、抜針後の圧迫止血は5分程度」です。
ポイント
  • 駆血は2分以内
  • 刃面は上向き・約15〜30度で刺入
  • 内筒はゆっくり引き溶血を防ぐ
  • 抜針後は5分程度圧迫止血
比較表
静脈血採血の正しい手技
項目正しい方法
駆血時間2分以内
針の刃面上に向ける
内筒の操作ゆっくり引く
圧迫止血5分程度(抗凝固薬使用時は延長)
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