学習トップ理由で解く 看護師国試第2章 ▸ 必修 / Q107P012

理由で解く 看護師国試

Q107P012 疾病の成り立ちと回復の促進

出典:第107回看護師国家試験(2018)午後 問12
問題
潰瘍性大腸炎によって生じるのはどれか。
選択肢
1 滲出性下痢
2 分泌性下痢
3 脂肪性下痢
4 浸透圧性下痢
解答
正解1(滲出性下痢)
解説

潰瘍性大腸炎は大腸粘膜のびらん・潰瘍から血液・粘液・滲出液が腸管内に漏れ出す滲出性下痢を生じる。

潰瘍性大腸炎は大腸粘膜にびらんや潰瘍を形成する炎症性腸疾患で、炎症部位から血液・粘液・タンパク質を含む滲出液が腸管腔内へ漏出する。この滲出液が腸内容の水分量を増やすため、血性・粘液性の滲出性下痢(炎症性下痢)となり、粘血便を特徴とする。下痢は水分吸収障害の機序によって滲出性・分泌性・脂肪性・浸透圧性などに分類され、それぞれ原因病態が異なる。

✓ 1. 正しい
滲出性下痢
炎症で粘膜から滲出液が漏出して起こる下痢で、潰瘍性大腸炎やクローン病など炎症性腸疾患が代表。粘血便を伴う
✗ 2. 誤り
分泌性下痢
腸粘膜からの水・電解質分泌亢進による下痢で、コレラや細菌毒素、VIP産生腫瘍などが原因
✗ 3. 誤り
脂肪性下痢
脂肪の消化吸収障害による脂肪便で、慢性膵炎や胆汁分泌障害、吸収不良症候群でみられる
✗ 4. 誤り
浸透圧性下痢
吸収されない浸透圧物質が腸管内に水分を引き込む下痢で、乳糖不耐症や下剤(酸化マグネシウム等)が原因
ポイント
  • 潰瘍性大腸炎=滲出性(炎症性)下痢で粘血便
  • 下痢は滲出性・分泌性・脂肪性・浸透圧性に分類
比較表
下痢の分類と主な原因
分類機序代表的原因
滲出性下痢炎症で滲出液が漏出潰瘍性大腸炎・クローン病
分泌性下痢腸管からの分泌亢進コレラ・細菌毒素
脂肪性下痢脂肪吸収障害慢性膵炎・吸収不良症候群
浸透圧性下痢非吸収物質による水分貯留乳糖不耐症・下剤
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 看護師国試
App Store入手