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理由で解く 看護師国試

Q107A116 老年看護学

出典:第107回看護師国家試験(2018)午前 問116
問題
Aさんは「食べにくくてあまり食事が摂れていない。階段の昇り降りをしたり、10分以上歩いたりすると疲れてしまい、あまり外に出なくなった」と言う。体重は1か月間で2kg減少していた。他に自覚症状はなく、血液検査の結果は、血清蛋白の低下の他に異常はなかった。このときのAさんに出現している現象として最も考えられるのはどれか。
選択肢
1 脱水
2 筋肉量の減少
3 胃酸の分泌増加
4 関節可動域〈ROM〉の制限
解答
正解2(筋肉量の減少)
解説

食事摂取量の低下と血清蛋白低下による低栄養状態が続き、易疲労・活動性低下を伴っている。高齢者では低栄養から筋肉量が減少(サルコペニア)する。

Aさんは口腔乾燥で食事摂取量が減り、1か月で体重2kg減少、血清蛋白が低下している(低栄養)。加えて「階段や10分の歩行で疲れる」「外出が減った」と易疲労・活動量低下がみられる。高齢者では栄養摂取不足と活動性低下が重なると、骨格筋の量と力が減少するサルコペニアが進行する。血液検査で脱水を示す所見(血液濃縮など)はなく、異常は血清蛋白低下のみで、栄養低下を裏づける。したがって最も考えられる現象は筋肉量の減少である。

✗ 1. 誤り
脱水
血清蛋白は低下しており血液濃縮など脱水を示す所見はなく、当てはまらない
✓ 2. 正しい
筋肉量の減少
低栄養+活動性低下で骨格筋量が減少(サルコペニア)し、易疲労を説明できる
✗ 3. 誤り
胃酸の分泌増加
根拠となる症状がなく、高齢者では分泌はむしろ低下傾向
✗ 4. 誤り
関節可動域〈ROM〉の制限
疲労が主症状で、関節可動域制限を示す情報はない
ポイント
  • 血清蛋白低下+体重減少=低栄養のサイン
  • 低栄養と活動性低下はサルコペニア(筋肉量減少)を招く
  • サルコペニアは易疲労・活動量低下・フレイルへ進展
比較表
本事例の所見と示唆される病態
所見示唆される内容
食事摂取量の低下・血清蛋白低下低栄養
1か月で体重2kg減少エネルギー・蛋白不足
易疲労・活動量低下筋肉量減少(サルコペニア)
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