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理由で解く 看護師国試

Q107A115 老年看護学

出典:第107回看護師国家試験(2018)午前 問115
問題
初診から1か月後、皮膚科の外来でAさんは「薬を飲み始めてから、口の中が渇いて食べにくい」と話した。この状況から、Aさんに障害が起きていると考えられる摂食・嚥下の段階はどれか。
選択肢
1 先行期
2 準備期
3 咽頭期
4 食道期
解答
正解2(準備期)
解説

抗ヒスタミン薬の抗コリン作用で口腔乾燥(唾液減少)が生じ、咀嚼して食塊を形成する準備期が障害される。

Aさんは老人性皮膚搔痒症に対し抗ヒスタミン内服薬を処方されている。抗ヒスタミン薬は抗コリン作用により唾液分泌を抑制し、口腔乾燥を起こしやすい。摂食・嚥下は先行期(認知)→準備期(咀嚼・食塊形成)→口腔期(咽頭への送り込み)→咽頭期(嚥下反射)→食道期に分けられる。準備期は食物を咀嚼し、唾液と混ぜて飲み込みやすい食塊をつくる段階である。唾液が減ると食塊形成が困難になり「食べにくい」と感じる。したがって障害されているのは準備期である。

✗ 1. 誤り
先行期
食物を認識し口へ運ぶ段階で、口腔乾燥とは直接関係しない
✓ 2. 正しい
準備期
咀嚼と唾液による食塊形成の段階で、口腔乾燥により障害される
✗ 3. 誤り
咽頭期
嚥下反射で食塊を咽頭から食道へ送る段階で、本事例の訴えと合わない
✗ 4. 誤り
食道期
蠕動運動で食塊を胃へ運ぶ段階で、口腔乾燥とは無関係
ポイント
  • 摂食・嚥下は先行期・準備期・口腔期・咽頭期・食道期の5期
  • 準備期=咀嚼と唾液による食塊形成
  • 抗ヒスタミン薬の抗コリン作用は口腔乾燥を招く
比較表
摂食・嚥下の5期
段階主な働き
先行期食物を視覚・嗅覚で認識し口へ運ぶ
準備期咀嚼し唾液と混ぜて食塊を形成
口腔期食塊を舌で咽頭へ送り込む
咽頭期嚥下反射で咽頭から食道へ
食道期蠕動運動で食塊を胃へ運ぶ
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