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理由で解く 看護師国試

Q107A098 老年看護学

出典:第107回看護師国家試験(2018)午前 問98
問題
Aさん(75歳、女性)。1人暮らし。脳梗塞の後遺症で左不全麻痺があり、要介護1の認定を受けている。最近、夜間に中途覚醒することが多い。昨夜、トイレに行く際に転倒し、右手をついた。転倒後から右上肢の痛みがあり、翌朝になっても痛みが強かったため受診した。エックス線写真の結果から、右の上腕骨近位部骨折と診断され、入院した。
入院後2日。Aさんは日中、ベッドで横になってテレビを観ていることが多い。Aさんが尿意を訴えたため、看護師が付き添ってトイレに行くことになった。移動の方法として適切なのはどれか。
選択肢
1 右腕を使って起き上がる。
2 しばらく座位をとってから立ち上がる。
3 骨折部の痛みがあるときも歩いてトイレに行く。
4 ベッドの高さは腰掛けたときにつま先が床に着くよう調整しておく。
解答
正解2(しばらく座位をとってから立ち上がる。)
解説

臥床が続いた後は起立性低血圧を防ぐため座位で少し待ってから立ち上がる。骨折側(右)の使用や無理な歩行は避ける。

Aさんは右上腕骨近位部骨折があり、日中臥床がちである。臥床後に急に立ち上がると起立性低血圧でめまい・転倒を起こしやすいため、いったん座位をとって循環が安定してから立ち上がるのが安全で適切(2が正)。骨折している右腕を使って起き上がると患部に負担がかかり不適切、骨折部の痛みがあるときに無理に歩けば転倒・悪化のおそれがあり不適切。ベッドの高さは腰掛けたときに足底全体が床にしっかり着く高さにするのが安全で、つま先だけが着く高さでは不安定で転倒しやすく不適切である。

✗ 1. 誤り
右腕を使って起き上がる。
右は骨折側であり患部に負担がかかるため不適切
✓ 2. 正しい
しばらく座位をとってから立ち上がる。
起立性低血圧・ふらつきを防ぎ安全に移動できる
✗ 3. 誤り
骨折部の痛みがあるときも歩いてトイレに行く。
骨折部の痛みがあるときも歩いてトイレに行く:痛みを我慢した移動は転倒・悪化の危険
✗ 4. 誤り
ベッドの高さは腰掛けたときにつま先が床に着くよう調整しておく。
足底全体が着く高さが安全でつま先のみは不安定
ポイント
  • 臥床後は座位を経てから立位へ(起立性低血圧予防)
  • 骨折側上肢に荷重・負担をかけない
  • ベッドは足底全体が床に着く高さに調整
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