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理由で解く 看護師国試

Q107A099 老年看護学

出典:第107回看護師国家試験(2018)午前 問99
問題
Aさん(75歳、女性)。1人暮らし。脳梗塞の後遺症で左不全麻痺があり、要介護1の認定を受けている。最近、夜間に中途覚醒することが多い。昨夜、トイレに行く際に転倒し、右手をついた。転倒後から右上肢の痛みがあり、翌朝になっても痛みが強かったため受診した。エックス線写真の結果から、右の上腕骨近位部骨折と診断され、入院した。
Aさんは入院後7日で退院し、介護老人保健施設に入所した。現在はリハビリテーションを行っている。退所後の再転倒を予防するためのAさんへの指導で適切なのはどれか。
選択肢
1 家の中で過ごす。
2 歩幅を小さくして歩く。
3 足関節の底背屈運動をする。
4 就寝前に睡眠薬を内服する。
解答
正解3(足関節の底背屈運動をする。)
解説

下肢の筋力・関節可動域を保つ足関節の底背屈運動は、つまずきを防ぎ再転倒予防に有効。

再転倒予防には、下肢の筋力とバランス能力を維持・向上させることが重要である。足関節の底背屈運動は下腿の筋力とつま先の背屈(クリアランス)を保ち、つまずきを防いで転倒予防につながるため適切(3が正)。家の中で過ごして活動を制限すると廃用が進み、かえって筋力低下から転倒リスクが高まる(1は誤)。歩幅を小さくすると重心移動が不安定になりすり足でつまずきやすくなるため、適切な歩幅を保つ指導が望ましい(2は誤)。就寝前の睡眠薬は夜間のふらつき・覚醒時の転倒リスクを高めるため、安易な内服はむしろ有害である(4は誤)。

✗ 1. 誤り
家の中で過ごす。
活動制限は廃用性の筋力低下を招きかえって転倒リスクを高める
✗ 2. 誤り
歩幅を小さくして歩く。
小刻み・すり足はつまずきやすく安定性を損なう
✓ 3. 正しい
足関節の底背屈運動をする。
下肢筋力・足の背屈を保ちつまずきを防ぎ転倒予防に有効
✗ 4. 誤り
就寝前に睡眠薬を内服する。
ふらつき・夜間覚醒時の転倒リスクを高め不適切
ポイント
  • 再転倒予防=下肢筋力・バランス・関節可動域の維持
  • 足関節の底背屈運動でつまずきを防ぐ
  • 活動制限や安易な睡眠薬は転倒リスクを高める
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