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理由で解く 看護師国試

上腕骨近位部骨折(転位が少ない例)の保存療法は、三角巾で前腕を吊り、バストバンド(体幹固定帯)で患肢を体幹に密着固定して肩関節を安静に保つ「簡易デゾー固定」が基本。前腕副子(図1・2)や鎖骨用の8字帯(図4)とは目的が異なる。
Aさん(75歳・女性)は夜間の転倒で右手をつき、右上腕骨近位部骨折と診断され保存療法となった。上腕骨近位部骨折は高齢者に多く、転位が少なければ手術をせず保存的に治療する。この場合の基本は、三角巾で前腕を吊って上肢の重みを支え、さらにバストバンド(体幹固定帯)で上腕を体幹に密着・固定して肩関節を安静に保つ「簡易デゾー固定」である(図3)。図1・図2は前腕〜手関節・肘周囲の骨折に用いる副子固定で肩の安静固定にならず、図4は両肩を後方で交差させる8字帯(鎖骨バンド)で鎖骨骨折の固定であり、いずれも上腕骨近位部骨折には適さない。したがって適切なのは図3である。固定は通常3週間程度行い、その間も手指・手関節の運動は積極的に行って浮腫や拘縮を予防し、疼痛・腫脹の軽減に応じて肩関節の可動域訓練を開始する。
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