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理由で解く 看護師国試

Q107A093 成人看護学

出典:第107回看護師国家試験(2018)午前 問93
問題
Aさん(56歳、男性)は、コンビニエンスストアの店長で自動車を運転して通勤している。不規則な生活が続き、ストレスが溜まることも多く、十分な睡眠がとれないこともあった。荷物を運ぶときに胸部の圧迫感が繰り返し出現し受診したところ、狭心症が疑われたため検査をすることになった。脂質異常症の既往がある。
Aさんの経過は順調で、手術後4日に退院することになった。Aさんは「家に戻ってもまた症状が出るのではないかと心配です」と話した。Aさんに対する退院指導の内容として適切なのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 「水分摂取を控えましょう」
2 「肉類を多く食べましょう」
3 「睡眠時間を確保しましょう」
4 「自動車の運転はやめましょう」
5 「次回の外来受診までは重い荷物を運ぶ作業は控えましょう」
解答
正解3(「睡眠時間を確保しましょう」)、5(「次回の外来受診までは重い荷物を運ぶ作業は控えましょう」)
解説

冠危険因子の是正が目的。十分な睡眠でストレスを管理し、当面は心負荷となる重量物運搬を控える。

Aさんは不規則な生活・ストレス・睡眠不足を背景に労作性狭心症を発症し、脂質異常症の既往もある。再発予防には冠危険因子の是正が重要で、十分な睡眠を確保してストレスを軽減することが適切な指導となる(3が正)。また労作が発作の誘因であったため、退院直後の回復期には重い荷物を運ぶような強い心負荷を当面控えるよう指導する(5が正)。水分摂取を控えると脱水から血液粘稠度が上がり血栓リスクが増すため不適切。肉類(飽和脂肪)の多量摂取は脂質異常症を悪化させ不適切。日常生活は制限しすぎず、運転を一律にやめる必要はない。

✗ 1. 誤り
「水分摂取を控えましょう」
脱水は血液粘稠度上昇・血栓リスクを高めるため不適切
✗ 2. 誤り
「肉類を多く食べましょう」
飽和脂肪の過剰摂取は脂質異常症を悪化させ動脈硬化を進める
✓ 3. 正しい
「睡眠時間を確保しましょう」
睡眠不足・ストレスの是正は冠危険因子の管理に有効
✗ 4. 誤り
「自動車の運転はやめましょう」
症状が安定していれば運転を一律に禁止する必要はない
✓ 5. 正しい
「次回の外来受診までは重い荷物を運ぶ作業は控えましょう」
労作は発作誘因であり回復期は強い心負荷を避ける
ポイント
  • 狭心症再発予防=冠危険因子(脂質・ストレス・睡眠)の是正
  • 脱水を避け水分は適切に摂取する
  • 回復期は過度な労作・重量物運搬を控える
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