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理由で解く 看護師国試

Q107A092 成人看護学

出典:第107回看護師国家試験(2018)午前 問92
問題
Aさん(56歳、男性)は、コンビニエンスストアの店長で自動車を運転して通勤している。不規則な生活が続き、ストレスが溜まることも多く、十分な睡眠がとれないこともあった。荷物を運ぶときに胸部の圧迫感が繰り返し出現し受診したところ、狭心症が疑われたため検査をすることになった。脂質異常症の既往がある。
手術直後の観察項目として適切なのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 乏尿の有無
2 皮膚の黄染
3 出血の有無
4 両足背動脈の触知
5 穿刺部位の感染徴候
解答
正解3(出血の有無)、4(両足背動脈の触知)
解説

右大腿動脈穿刺・抗凝固療法下のPCI直後は、穿刺部の出血・血腫と、穿刺した下肢の末梢動脈血流(足背動脈触知)を最優先で観察する。

AさんはPCIを右大腿動脈からのカテーテル挿入で受け、術中から抗凝固療法を行っている。抗凝固により止血しにくいため、穿刺部からの出血・血腫形成の有無を頻回に観察する必要がある(3が正)。また、穿刺・圧迫止血や血栓により下肢の動脈血流障害が起こり得るため、両足背動脈の触知で末梢循環を左右で比較して確認する(4が正)。乏尿は主に造影剤腎症などで注意するが術直後の最優先ではなく、皮膚の黄染(黄疸)は本病態と無関係。感染徴候は術後数日以降に問題となるもので、術直後の観察項目としては適切でない。

✗ 1. 誤り
乏尿の有無
造影剤腎症の観点はあるが術直後の最優先観察ではない
✗ 2. 誤り
皮膚の黄染
黄疸は肝胆道系の所見でPCI直後の観察とは無関係
✓ 3. 正しい
出血の有無
穿刺部+抗凝固療法により出血・血腫のリスクが高く最優先
✓ 4. 正しい
両足背動脈の触知
穿刺側下肢の末梢循環障害を早期発見するため必須
✗ 5. 誤り
穿刺部位の感染徴候
感染は術後数日以降に問題となり術直後の観察項目ではない
ポイント
  • 大腿動脈穿刺PCI後は出血・血腫を頻回に観察
  • 穿刺側下肢の足背動脈触知で末梢循環を確認
  • 抗凝固療法下は止血確認が重要
比較表
大腿動脈穿刺PCI後の主な合併症と観察
合併症観察・対応
穿刺部出血・血腫圧迫止血、出血・腫脹の有無、安静保持
下肢動脈血流障害足背動脈の触知・冷感・色調(左右差)
造影剤腎症尿量・腎機能(数時間〜数日で評価)
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