学習トップ理由で解く 看護師国試第5章 ▸ 一般 / Q107A040

理由で解く 看護師国試

Q107A040 成人看護学

出典:第107回看護師国家試験(2018)午前 問40
問題
上部消化管内視鏡検査について適切なのはどれか。
選択肢
1 2時間前から絶飲食とする。
2 前投薬には筋弛緩薬を用いる。
3 体位は左側臥位とする。
4 終了直後から飲食は可能である。
解答
正解3(体位は左側臥位とする。)
解説

上部消化管内視鏡は左側臥位で行い、唾液や吐物を口外に流出させ誤嚥を防ぐ。

上部消化管内視鏡検査では、唾液や逆流物が咽頭に貯留しても口角から自然に流れ出て誤嚥を防げるよう左側臥位で行うため選択肢3が正しい。検査は胃を空にする必要があり、絶飲食は当日朝からではなく前夜(通常検査前日夜〜当日、少なくとも6時間以上前)から必要で、2時間前では不十分。前投薬は消化管の蠕動を抑える鎮痙薬(抗コリン薬)であり、筋弛緩薬ではない。緑内障・前立腺肥大・心疾患などで抗コリン薬を避けたい場合は、消化管の動きを抑える目的でグルカゴンを用いる。検査前の準備としては、胃の粘膜に付いた泡を消すジメチコンなどの消泡剤を内服し、内視鏡挿入時の咽頭反射と苦痛を抑えるために咽頭麻酔を行う。咽頭麻酔の影響で終了直後は嚥下機能が回復しておらず、麻酔が切れる約1時間後まで飲食は控える。

✗ 1. 誤り
2時間前から絶飲食とする。
胃内を空にするため前夜からの絶食(6時間以上)が必要で2時間では不十分
✗ 2. 誤り
前投薬には筋弛緩薬を用いる。
用いるのは蠕動を抑える鎮痙薬(抗コリン薬)で筋弛緩薬ではない。抗コリン薬が使えない場合はグルカゴンを用いる
✓ 3. 正しい
体位は左側臥位とする。
唾液・吐物を口外へ流出させ誤嚥を防ぐため正しい
✗ 4. 誤り
終了直後から飲食は可能である。
咽頭麻酔が切れる約1時間後まで誤嚥防止のため飲食を控える
ポイント
  • 体位は左側臥位で誤嚥を防ぐ
  • 前夜からの絶食で胃内を空にする
  • 前投薬は鎮痙薬(抗コリン薬。使えない場合はグルカゴン)
  • 前処置として消泡剤の内服と咽頭麻酔を行う
  • 咽頭麻酔が切れるまで(約1時間)飲食は控える
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