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理由で解く 看護師国試

Q106P079 成人看護学

出典:第106回看護師国家試験(2017)午後 問79
問題
胃食道逆流症について正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 食道の扁平上皮化生を起こす。
2 上部食道括約筋の弛緩によって生じる。
3 食道炎の程度と症状の強さが一致する。
4 プロトンポンプ阻害薬が第一選択の治療法である。
5 Barrett〈バレット〉上皮は腺癌の発生リスクが高い。
解答
正解4(プロトンポンプ阻害薬が第一選択の治療法である。)、5(Barrett〈バレット〉上皮は腺癌の発生リスクが高い。)
解説

GERDは下部食道括約筋の弛緩による胃酸逆流が原因で、治療の第一選択はPPI。長期の逆流でできるBarrett上皮は腺癌の発生母地となる。

胃食道逆流症〈GERD〉は、下部食道括約筋〈LES〉の一過性弛緩や機能低下により胃内容が食道へ逆流し、胸やけや呑酸を来す。治療では胃酸分泌を強力に抑えるプロトンポンプ阻害薬〈PPI〉が第一選択となる。持続する逆流で食道の重層扁平上皮が円柱上皮に置き換わったものがBarrett上皮で、食道腺癌の発生リスクが高く経過観察を要する。逆流により生じるのは扁平上皮化生ではなく円柱上皮化生であり、原因は上部ではなく下部食道括約筋の弛緩、また内視鏡所見(食道炎の程度)と自覚症状の強さは必ずしも一致しない。

✗ 1. 誤り
食道の扁平上皮化生を起こす。
逆流で生じるのは円柱上皮化生(Barrett上皮)であり、扁平上皮化生ではない
✗ 2. 誤り
上部食道括約筋の弛緩によって生じる。
関与するのは下部食道括約筋〈LES〉の弛緩である
✗ 3. 誤り
食道炎の程度と症状の強さが一致する。
内視鏡所見と自覚症状は必ずしも相関しない
✓ 4. 正しい
プロトンポンプ阻害薬が第一選択の治療法である。
プロトンポンプ阻害薬が第一選択の治療法である:強力な酸分泌抑制作用をもつPPIが第一選択
✓ 5. 正しい
Barrett〈バレット〉上皮は腺癌の発生リスクが高い。
Barrett〈バレット〉上皮は腺癌の発生リスクが高い:Barrett食道は食道腺癌の発生母地でリスクが高い
ポイント
  • GERDの原因は下部食道括約筋〈LES〉の弛緩
  • 第一選択薬はプロトンポンプ阻害薬〈PPI〉
  • Barrett上皮=円柱上皮化生で食道腺癌のリスク
比較表
GERDの要点
項目内容
原因下部食道括約筋の弛緩による胃酸逆流
主症状胸やけ・呑酸
第一選択治療プロトンポンプ阻害薬〈PPI〉
合併・変化Barrett上皮(円柱上皮化生)→食道腺癌リスク
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