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理由で解く 看護師国試

Q106P119 成人看護学

出典:第106回看護師国家試験(2017)午後 問119
問題
Aさん(32歳、女性)は、営業で外出の多い業務を担当している。1か月前から発熱、倦怠感、関節痛および顔面の紅斑が出現し、近くの医療機関を受診したところ全身性エリテマトーデス〈SLE〉と診断され治療目的で入院した。入院時所見は身長160cm、体重55kg。血圧142/80mmHg。血液検査データは、白血球4,400/μL、血小板17.5万/μL、Hb12.5g/dL、クレアチニン2.5mg/dL、抗核抗体は陽性であった。
入院時のアセスメントで正しいのはどれか。
選択肢
1 貧血
2 出血傾向
3 易感染状態
4 腎機能低下
解答
正解4(腎機能低下)
解説

クレアチニン2.5mg/dLの高値はループス腎炎による腎機能低下を示す。他の血算は正常範囲。

AさんはSLEで、入院時のクレアチニンが2.5mg/dLと明らかに高値であり、SLEに合併しやすいループス腎炎による腎機能低下が示唆される。他方、Hb 12.5g/dLは女性としてほぼ正常範囲で貧血とは言えず、血小板17.5万/μLは正常で出血傾向を示さない。白血球4,400/μLは基準範囲内でこの時点(ステロイド治療開始前)では易感染状態とまでは判断できない。したがって入院時のアセスメントとして正しいのは腎機能低下である。

✗ 1. 誤り
貧血
Hb 12.5g/dLは女性としてほぼ正常範囲で貧血とは判断できない
✗ 2. 誤り
出血傾向
血小板17.5万/μLは正常範囲で出血傾向を示さない
✗ 3. 誤り
易感染状態
白血球4,400/μLは基準範囲内で、ステロイド開始前のこの時点では易感染状態とは言えない
✓ 4. 正しい
腎機能低下
クレアチニン2.5mg/dLの高値はループス腎炎による腎機能低下を示し正しい
ポイント
  • SLEはループス腎炎を合併しやすく腎機能に注意
  • Cr 2.5mg/dL=腎機能低下の指標
  • Hb12.5・血小板17.5万・WBC4,400はいずれも大きな異常ではない
比較表
Aさんの入院時検査データの評価
項目評価
クレアチニン2.5 mg/dL高値=腎機能低下
Hb12.5 g/dLほぼ正常(貧血なし)
血小板17.5 万/μL正常(出血傾向なし)
白血球4,400/μL基準範囲内
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