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理由で解く 看護師国試

Q106P106 精神看護学

出典:第106回看護師国家試験(2017)午後 問106
問題
Aさん(28歳、女性)は、両親と3人で暮らしている。24歳のときに統合失調症を発症し治療を開始している。Aさんは大学卒業後に一度就職したが、発症後に退職し、現在も無職である。2週前から元気がなく、自室に引きこもって独り言を言っているのが目立つようになったため、両親同伴で外来を受診した。両親からは、1年前から便秘が続き、Aさんが薬の副作用(有害事象)を気にするようになったという話があった。
Aさんへの対応で最も適切なのはどれか。
選択肢
1 「薬は飲まないといけません」
2 「薬には副作用があるものですよ」
3 「便秘は副作用ではありませんよ」
4 「便秘の対処方法を一緒に考えましょう」
解答
正解4(「便秘の対処方法を一緒に考えましょう」)
解説

副作用への不安には否定や指示でなく、具体的な苦痛(便秘)を受け止め共に対処を考える姿勢が服薬継続につながる。

Aさんは1年続く便秘という抗精神病薬の副作用(抗コリン作用によることが多い)を気にしている。便秘は実際に生じている苦痛であり、これを「副作用ではない」と否定したり、「飲まないといけない」と一方的に指示したりすると、患者の訴えを軽視することになり信頼関係や服薬アドヒアランスを損なう。実在する苦痛に対し「便秘の対処方法を一緒に考えましょう」と受容的に関わり具体的な解決を図ることが、不安の軽減と服薬継続の双方に最も適切である。

✗ 1. 誤り
「薬は飲まないといけません」
一方的な指示で本人の不安に応えておらず、かえって拒薬を招きうる
✗ 2. 誤り
「薬には副作用があるものですよ」
一般論での説明にとどまり、目の前の便秘の苦痛への具体的援助になっていない
✗ 3. 誤り
「便秘は副作用ではありませんよ」
抗精神病薬の抗コリン作用で便秘は実際に起こり、事実に反し訴えを否定している
✓ 4. 正しい
「便秘の対処方法を一緒に考えましょう」
実在する苦痛を受容し協働で対処する姿勢で、服薬継続にもつながり適切
ポイント
  • 抗精神病薬の抗コリン作用で便秘・口渇などが生じやすい
  • 副作用の訴えを否定せず具体的に対処することが服薬アドヒアランス維持の鍵
  • 共感・協働の姿勢(一緒に考える)が信頼関係を築く
比較表
抗精神病薬の主な副作用
副作用特徴
便秘・口渇・排尿障害抗コリン作用による
錐体外路症状パーキンソン様症状・アカシジアなど
起立性低血圧α遮断作用による
体重増加・耐糖能異常代謝系への影響
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