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理由で解く 看護師国試

Q106P084 健康支援と社会保障制度

出典:第106回看護師国家試験(2017)午後 問84
問題
児童憲章について正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 児童がよい環境の中で育てられることを定めている。
2 児童の権利に関する条約を受けて制定された。
3 児童が人として尊ばれることを定めている。
4 保護者の責務を定めている。
5 違反すると罰則規定がある。
解答
正解1(児童がよい環境の中で育てられることを定めている。)、3(児童が人として尊ばれることを定めている。)
解説

児童憲章は1951年制定の道徳的宣言で、法律ではない。「児童は、人として尊ばれる」「よい環境のなかで育てられる」と理念を掲げるが、法的拘束力や罰則はない。

児童憲章は1951(昭和26)年に制定された、児童の権利保障をうたう国民的な道徳的宣言である。前文で「児童は、人として尊ばれる。児童は、社会の一員として重んぜられる。児童は、よい環境のなかで育てられる」と理念を掲げている。あくまで宣言であって法律ではないため、保護者の責務を法的に規定したり違反への罰則を設けたりはしていない。また児童の権利に関する条約(子どもの権利条約)は1989年国連採択・日本は1994年批准であり、1951年の児童憲章より後にできたものなので、条約を受けて制定されたという因果は成り立たない。

✓ 1. 正しい
児童がよい環境の中で育てられることを定めている。
児童がよい環境の中で育てられることを定めている:前文に「よい環境のなかで育てられる」と明記
✗ 2. 誤り
児童の権利に関する条約を受けて制定された。
条約(1989年)は児童憲章(1951年)より後で、時系列が逆
✓ 3. 正しい
児童が人として尊ばれることを定めている。
前文冒頭に「児童は、人として尊ばれる」と明記
✗ 4. 誤り
保護者の責務を定めている。
宣言であり保護者の法的責務を規定するものではない
✗ 5. 誤り
違反すると罰則規定がある。
法律ではなく道徳的宣言のため罰則はない
ポイント
  • 児童憲章は1951年制定の道徳的宣言(法律ではない)
  • 前文『児童は、人として尊ばれる』『よい環境のなかで育てられる』
  • 罰則なし。児童の権利条約(1989年)より前に成立
比較表
児童に関する主な規範
名称性格成立
児童憲章道徳的宣言(罰則なし)1951年
児童福祉法法律1947年
児童の権利に関する条約国際条約1989年採択/日本1994年批准
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