学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ Q. 頭頸部の体表・局所解剖 / Q1066

理由で解く 解剖学

Q1066 運動器系

出典:あマ指 第5回(1997) 問題38
問題
頸動脈三角の構成に関与しない筋はどれか。
選択肢
1 顎二腹筋
2 肩甲挙筋
3 肩甲舌骨筋
4 胸鎖乳突筋
解答
正解2(肩甲挙筋)
解説
✗ 1.
顎二腹筋
✗ 正しい。 顎二腹筋後腹は頸動脈三角の上縁(上方境界)を形成する。顎二腹筋は前腹と後腹からなり、舌骨上筋群に属する。頸動脈三角の上辺として関与する。
✓ 2. 誤り
肩甲挙筋
肩甲挙筋は第1〜4頸椎横突起から起こり肩甲骨上角に停止する筋で、後頸三角(外側頸三角)の底部を斜走する。頸動脈三角は胸鎖乳突筋の前縁・肩甲舌骨筋上腹・顎二腹筋後腹の3筋に囲まれた前頸三角の一部であり、肩甲挙筋は後頸三角の底を構成するため頸動脈三角の構成には関与しない。頸動脈三角と後頸三角は胸鎖乳突筋を境に区別され、肩甲挙筋は後頸三角側の深層構造である点が重要となる。
✗ 3.
肩甲舌骨筋
✗ 正しい。 肩甲舌骨筋は上腹と下腹からなる二腹筋で、その上腹が頸動脈三角の下縁(下方境界)を形成する。舌骨下筋群に属し、舌骨を下方に引く。
✗ 4.
胸鎖乳突筋
✗ 正しい。 胸鎖乳突筋の前縁が頸動脈三角の後縁(外側境界)を形成する。頸動脈三角は胸鎖乳突筋前縁・顎二腹筋後腹・肩甲舌骨筋上腹の3辺で囲まれ、内部を総頸動脈が分岐する。
ポイント
  • 頸動脈三角は「胸鎖乳突筋前縁・顎二腹筋後腹・肩甲舌骨筋上腹」の3辺で囲まれ、総頸動脈分岐部を含む。
  • 覚え方のコツ: 頸動脈三角の3筋「胸鎖・顎二・肩甲舌(きょうさ・がくに・けんこうぜつ)」。肩甲挙筋は後頸三角の底部で別系統。
  • 関連知識: 前頸三角はさらに顎下三角・頸動脈三角・筋三角・オトガイ下三角の4部に分けられる。後頸三角は後頭三角と鎖骨上三角に分けられ、肩甲挙筋は底部構造。
  • よくある間違い: 肩甲挙筋と肩甲舌骨筋を混同/頸動脈三角と後頸三角を混同。胸鎖乳突筋を境界に前後に分けて整理すると良い。
  • 臨床応用: 頸動脈三角内で総頸動脈の拍動を触知でき、頸動脈洞マッサージ部位となる。甲状腺・頸部リンパ節触診の指標、鍼灸では人迎穴(甲状軟骨上縁の総頸動脈拍動部)周辺の解剖理解が必須。
比較表
頸部三角 構成境界 主な内容
頸動脈三角 胸鎖乳突筋前縁・顎二腹筋後腹・肩甲舌骨筋上腹 総頸動脈・内頸動脈・外頸動脈分岐・迷走神経
後頸三角 胸鎖乳突筋後縁・僧帽筋前縁・鎖骨 副神経・腕神経叢・肩甲挙筋(底部)
解説画像
あマ指 第5回(1997) 問題38|頸動脈三角の構成に関与しない筋はどれか。 解説図
あマ指 第5回(1997) 問題38|頸動脈三角の構成に関与しない筋はどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 解剖学
App Store入手